安全な毎日を送るために!新築でして考えたい災害対策。

こんにちは。COZYの山地です。
2018年9月に起こった北海道胆振東部地震。
全道一斉停電という非常事態に直面したことは、道民のみなさんの記憶にも新しいと思います。
比較的地震が少ないと思われてきた北海道であれだけの大災害があり、2019年夏には関東の広域がこれまでにない規模で台風の被害にさらされました。
このようなことから、お家に対するお客様の防災意識もちょっと変わってきたように思います。
これから新築を建てるみなさんが安心してお家づくりを進められるよう、COZYのオーナー様からいただいた実際の声も混じえながらお話ししていきたいと思います。
新築を安心・安全な生活の場に!災害対策の観点から土地を考えると?
防災面も考えながら家を建てる土地を検討する時、ハザードマップを活用する方もいるでしょう。
ですが、そういった資料は最大の浸水区域まで示しているので、例えば札幌のように平野部に住宅地が広がっているような街だと最悪の場合は市内全域浸水すると読み取れます。
人によってはマップを見るだけで不安になって「ここには住めない!」と思ってしまうかもしれませんが、被害の最大値ばかり見ていると結局どこにも住めなくなるのが実情。
少しでも安全なところへ住みたいと考えるのは当然の心理ですが、起こりうる災害を想定して事前に防ぐ方法や起こった時の対策を立てておくのがもっとも重要です。
そういう意味では、新築を建てる時には安全な土地を探し回るよりも土地への杭打ちが大事なのかなと思っています。
現在は地盤の弱い土地に限らず、よほど硬い地盤以外には必ず杭を打つことになっています。
札幌の土地の多くは地盤が柔らかいのですが、最適な本数や長さの杭をしっかりと打つことで安心して一戸建てを建てられる土地になります。
2018年の北海道胆振東部地震の時、当社ではスタッフが手分けをしてこれまでCOZYで家を建てたオーナー様方の安否確認を行いました。
幸いなことに、地震の被害が大きく出たというお宅は特にありませんでした。
マンションなどは停電でエレベーターや水道が止まったところも多かったので、むしろ「一軒家で安心だった、楽だった」というお声もいただきました。
ちなみに、最近は札幌の土地が高騰している影響もあり、COZYでは石狩や江別など近郊をご案内することも多いのです。
石狩の地盤は比較的丈夫と言われていますが、江別はエリアにより地盤が柔らかいところもあります。
特に江別駅の奥の方にあるゆめみ野エリアは柔らかい地盤とされていますが、適切に杭打ちを行って安全に住んでいただいています。
このように、土地に関しては事前に対策できますので、その上で普段から万一の備えを整えておくといいと思います。
こちらの記事では家を支えるために必要な杭打ちについて解説していますので、あわせてご覧ください。
安心して長く暮らすために必要な新築工事の杭打ちとは?
新築の災害対策、工法にも注目!
基本的に、現在は新築住宅に対して厳しい耐震基準が定められているので、それをきちんと守って建てられたお家なら耐震性まず安心といっていいと思います。
ただし工法は会社によって少しずつ違いますで、ここではCOZYのお家についてご説明しますね。
COZYの構造は「ハイブリッドファーム工法」といって、どちらかというと在来工法によりつつ、在来工法と2×4工法のいいとこ取りをしているようなイメージです
具体的には、柱で支えるだけでなく面で支えるために、壁の下だけにコンクリートを打つ「布基礎」でなく、床下すべてをコンクリートで覆う「ベタ基礎」を採用。
さらに2×4工法の考え方で壁を入れることによって、地震の横揺れにも対応できる造りになっています。
2018年の地震で当社のお客様のお家に被害が少なかったのも、もともとこの工法を標準仕様として採用していたおかげかなと思っています。
COZYの耐震対策についてはこちらでも解説しておりますので、参考にしてみてくださいね。
ちなみに、新居へのご要望として窓をたくさん付けたいというお客様がいらしたことがあります。
窓が増える分お家を支える壁が減るので、耐震性能が下がると予測される時は設計士がアドバイスして、安心安全を損なわないようにしています。
新築購入をきっかけにライフラインを再確認しよう!
2018年の地震の後、私たちのオーナー様からさまざまな声をお聞きしました。
その中で災害対策に有効だと感じたことをご紹介しますね。
「ガスがあってよかった」
これまでは、オール電化住宅には私自身ちょっと憧れのようなところがありました。
IHクッキングヒーターは安全で掃除もしやすいというイメージも大きかったです。
ですが、停電の時には本当にガスが心強かったですよね!
COZYは標準仕様がガスコンロ、オプションでIHに変更することもできるのですが、2018年の大規模停電以降はガスコンロのままお使いになる方が多くなった気がします。
オール電化住宅は便利ですが、停電時に別なエネルギー源で利用できる設備、例えばカセットコンロでもいいので、ライフラインを分散させておくと不安が減りますね。
太陽光発電と蓄電池は、夏場であればいいのですが、雪の降る地域だと冬場はほとんど発電しないケースもあるようです。
新築購入の際に導入を検討するなら、まずはその地域の冬の気候がどうかチェックした上で活用しましょう。
太陽光といえば、あるオーナー様のお家へ遊びに行った時、アウトドア用の小型太陽光発電パネルを窓辺に置いていらっしゃいました。
大きな家電には使えないと思いますが、スマホを充電することでいくらかでも安心できるなら、持っておいていいものかもしれません。
「水を置ける場所を考えよう」「食料庫があるといい」
北海道胆振東部地震が起きた時には賃貸で暮らしていたオーナー様。
水の備えが必要だとはわかっていましたが、そもそも置いておく場所がなかったので、被災時には外へ買いに行かなければならなかったそうです。
COZYのお家は階段下の収納を広くとっているので、現在はそこに水を入れたペットボトルを備えていらっしゃいます。
就寝時に被災した時のことを考えて、寝室につながるウォークインクローゼットにも水を置いておくと安心ですね。
ほかには「食料庫があれば」という声もあったので、水と一緒に数日分の非常食を用意するといいでしょう。
新築なら建物の災害対策はバッチリ!あとは日頃の備えを大切に。
新築住宅の耐震性能については上にも書いた通り、今の耐震基準をクリアしているお家についてはまず心配ないはずです。
ですが、最近の自然災害は「観測史上もっとも〇〇」とよく言われるように、これまでとはまったく違った規模になってきているようです。
正直言って、コラムを書いている私自身、確実に有効な対策があるなら知りたいくらいです。
ただ結局大切なのは、大きな災害に見舞われた時に日頃の備えがあるかないか。
ライフラインの確保はもちろん、避難ルートや家族との連絡手段も普段から確認しておきましょう。
災害対策は、地域や土地によってケースバイケースであることも多いです。
住みたい地域・土地に不安がある方は、それぞれの状況に合った対策を私たちが一緒に考えます。
COZYでは、お家の相談窓口ショールームでお客様の不安を解消するお手伝いをしております。
どうぞお気軽に相談にいらしてくださいね。