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2018.03.29

安心して長く暮らすために必要な新築工事の杭打ちとは?

家を買う 家づくりの基本

こんにちは、COZYの川口です。

 

新築を建てるための基礎工事に「杭打ち」という工事があります。

杭打ちは、固い地盤まで杭を打ち込むことで地盤を安定させ、家を支えるために必要な工事。

何十年も住み続ける家が、地震や地盤の弱さで傾いたりすることを防ぐために行います。

 

実際に何mの杭を何本打つか決まるのは、土地と建物の配置が確定し、地盤調査をしてから。

とはいえ、その前には家にかける全体予算の中に、あらかじめ杭打ちの費用もみておかなければなりません。

 

今回は、見えない所で家を支える「杭打ち」の必要性と、見落しがちなその予算についてお伝えします。

 

新築の家に、杭打ちは必要なのか?

みなさん一度は、テレビで地盤が悪いために家が傾いてビー玉が転がる…という映像を見たことがあるんじゃないでしょうか?

杭打ちは、そうならないようにするための地盤改良工事。

地盤の影響で家が傾かないよう、安心して暮らすために必要なのです。

 

地域によっては杭打ちの必要がない固い地盤の土地もありますが、札幌でいえばほとんどの地域で杭打ちが必要。

基本的には「杭は打つものなんだ」と認識してもらった方がいいと思います。

 

杭は建物の下にだけ打つので、家の大きさによって本数も異なりますし、住宅を支えるため地盤の固い層まで杭を打つので、深さ5mで済む所もあれば15m打つ所もあるなど、土地によっても大きく異なります。

 

隣の宅地は杭打ちが必要なのにこっちは必要ない、というケースもあるほど、場所によって本当に違うんです。

 

こちらの記事では、お家にとって重要な基礎工事について解説しています。ぜひあわせてご覧ください。
新築の基礎工事は重要!種類・工程・チェックポイントを知っておこう

杭の種類と、工事予算の見積もり方

杭打ちに使う杭の種類はいくつかありますが、そのうちCOZYで採用している杭の特徴を簡単に紹介します。

 

どちらが良いという訳ではなく、地盤の強度など諸条件によって何を採用するか変わるので、打ち合わせで決めていきます。

①H型の鋼杭(こうくい)
軟弱地盤や、固い地盤の層が深い場合に採用される鋼の杭

②砕石パイル
土に掘削機で棒状の穴を空けて砕石を入れ、転圧して締め固めることでパイル(杭)状にして地盤を強固にする

 

先にも言った通り、杭打ちにかかる費用は何mの杭を何本打つかによって異なりますが、実際にいくらかかるかは地盤調査をしてみるまで分かりません。

とはいえ契約前には、あらかじめ予算を出さないといけないので、近隣の地盤データを参考に一番深くまで杭を打つことを想定して多めの予算を見積もるのが一般的です。

 

土地は、杭打ちなど諸費用も含めた金額で探す

買う土地が決まったら必ず地盤調査をしますが、基本的には家の配置が決まらないと調査はしません。

なぜなら家の配置が数mずれただけで、杭を打つ場所や必要な深さが変わってしまうから。

 

一度配置を決めて調査したのに、次の打ち合わせで「やっぱり配置ずらしてください」となると、もう一度調査しなければならず、1回分余計なお金がかかってしまいます。

無駄な出費をしないためにも、注意しておきましょう。

 

僕のお客様でいえば、杭打ちの金額は高くて180万円くらい。結構大きな額ですよね。

気をつけたいのは、土地を探す時はこの杭の金額を含めて土地の予算を考えること。

 

例えば土地の予算が800万円の場合、その土地の杭打ちに150万円かかるとすれば、土地にかけられる予算は650万円ということになります。

杭だけでなく、仲介手数料や水道管の引き込み、地域によっては側溝の埋め立てなど様々な費用がかかるケースがあります。

予算の800万円で良い土地が見つかった!と購入しても、それ以上にかかる費用があることを忘れてはいけません。

 

諸費用も結構な額になるので、予算内に収めるために僕らもそれを見越して最初にお伝えするようにしています。

実際には150万円の予算をみていた杭の代金が、調査の結果50万円で済む場合もあります。

 

もしそれで100万円浮いたとしたら、諦めていたオプションを付けたり、ローンを下げることもできる。

だからこそ、最初からできるだけ多めに見積もることが大事だと思います。

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