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2018.12.20

住宅ローン控除でいくら戻る?初心者でも損しない方法

家を買う お金のこと

こんにちは。COZYの山下です。

 

家は人生でもっとも大きな買い物。

自分のお家が建つのは楽しみですが、かなりの費用がかかりますから、出ていくお金の大きさにため息をつく人もいるかもしれません。

でも、きちんと申請さえすれば戻ってくるお金もあるんですよ!

 

今回は住宅ローン控除について、知っておくとかなりお得なお話です。

 

 

住宅ローン控除とはどんな制度?

住宅ローン控除とは、簡単に言ってしまえば「マイホームを買ったら10年間、税金が返ってくるよ」という制度です。

毎年、年末時点のローン返済残高の最大1%分が、納付済みの所得税から差し引かれて還付されます。

所得税で控除しきれなかった分は翌年の住民税から引かれることもあります。

 

建てた家を申請者が住居用として使うこと、床面積が50平方メートル以上であることなど条件はいくつかありますが、多くの方に当てはまるので難しい内容ではありません。

ここで長く書くよりも、以下のリンク先で詳細を確認していただければ一目瞭然です。

<参考リンク:国土交通省「住宅ローン減税制度について」(PDF)

 

 

いつ、どうやって、いくら戻ってくる?住宅ローン控除の還付金

住宅ローン控除についてよくある質問は「どのタイミングでどういうふうにお金が返ってくるの?」ということ。

会社にお勤めの方が今年家を建てたと仮定して、おおまかな流れをご説明します。

 

<例>

2018年10月
家が完成し、引き渡しを受ける

2019年2・3月
確定申告で住宅ローン控除の申請手続きを行う

2019年春先
2018年末時点のローン返済残高の最大1%が還付される

2019年12月
年末調整の段階で12月分の給与に控除適用分の還付金がプラスされて振り込まれる

2020年12月
2019年末時点のローン返済額残高の最大1%が還付され、2月分の給与+還付金が振り込まれる。以降2028年まで同様

 

だいたいの流れはつかめたでしょうか。

自分でやることは家を建てた翌年の確定申告だけ。

あとは10年間自動的にお金が戻ってきます。

 

ひとつ注意があるとすれば、ローン返済残高の最大1%が還付されるとはいっても、支払った所得税以上の額は戻ってきません。

なので、控除の上限額とその年に支払った所得税の合計金額とを比べた時に、少ない方が還付金額となります。

こちらもわかりやすいように、切りのいい数字で例を挙げてみましょう。

 

<例>

2018年末時点のローン返済残高:3000万円

2018年分の控除最高限度額:3000万円×1%=30万円

2018年に支払った所得税額:1カ月1万円×12カ月=12万円

所得税額12万円 < 控除最高限度額30万円 → 還付金額は12万円

※もし所得税を30万円以上払っていたら…

所得税額 31万円 > 控除最高限度額30万円 → 還付金額は30万円

 

さて、ここで「30万戻ってくるんじゃなくて12万だけ?」と思うでしょう。

残りの18万円は還付金という形で戻るのではなく、翌年の住民税から差し引かれることになります。

ですが、こちらも控除の上限額が13万6500円とあらかじめ設定されているので「住民税を払わず済んだ」または「少ない額で済んだ」くらいの感覚かもしれません。

18万円-13万6500円=4万3500円についてはこれ以上の適用がなく、どこにも反映されないのでお間違いなく。

 

住宅ローン控除を無駄なく損なく受ける方法!

もし夫婦共働きでお家を建てようとしている方は、ぜひ覚えておいてください。

ローンを組む時はご主人の名義だけでなく、借り入れ額を分けて奥さん名義、もしくは共同名義で組んだ方がお得です!

 

先ほどの試算からもわかるように、年末のローン返済残高が3000万円あっても上限額の30万まるごと戻ってくる方はほとんどいません。

でも、これを2人で分けて借り入れすると税金の還付率が高くなります。

 

<例>

3000万円のうち夫名義の返済残高:2000万円(控除最高限度額1%=20万円)

3000万円のうち妻名義の返済残高:1000万円(控除最高限度額1%=10万円)

夫の所得税12万円 < 控除最高限度額20万円 → 還付金12万円

妻の所得税8万円 < 控除最高限度額10万円 → 還付金8万円

翌年の夫の住民税から差し引かれる額:20万円-12万円=8万円

翌年の妻の住民税から差し引かれる額:10万円-8万円=2万円

 

前項の試算で3000万円を1人の名義で借り入れした場合、住民税から控除される上限額が設定されていることによって、4万3500円を損したような気分になりました。

ところが上記のように2人で分けて借り入れした場合は、控除最高限度額まできっちり使えそうに思えます。

 

ただし、現在共働きでも今後産休・育休に入る予定があるのであれば、収入減とともに税金の控除額も下がるのが目に見えているので、やらない方がいいです。

また、共働きといっても奥さんがパートタイムのお仕事やご主人の扶養内で働いている場合は当てはまりません。

 

それから、ちょっとしたことですが、毎年2・3月に行われる確定申告にはぜひ早めに行ってください。

なぜかというと、2月末〜3月は自営業者の方が殺到するタイミングと重なるので、混雑するところだと朝から晩まで待つ羽目になるからです。

僕のところは札幌北税務署ですが、ピーク時は札幌新道まで車の列ができるようなレベル。

時間が無駄にならないよう、空いているうちに行きましょう。

 

また、夫婦合算あるいは共同で申告する場合、2人の予定を合わせて会場へ行かないといけないと思う人もいますが、書類さえ揃っていればどちらか1人で大丈夫ですよ。

 

 

損しないために!住宅ローン控除を理解しよう

借入額が大きいので、その1%でも返ってくるのであればやはり大きな節税効果が得られます。

家を建てたからといって、行政から住宅ローン控除について案内が来ることはありません。

自分からアクションを起こさないと損をしてしまいますよ!

 

実は僕も、今年の頭に確定申告を済ませたばかり。

12月のお給料をすごくいっぱいもらえた気分になる!と聞いているので、還付金が戻ってくるのを楽しみにしています。

 

会社勤めの方は確定申告の手続きに不安をお持ちかもしれませんが、COZYでお家を建てたお客様には年末のご挨拶の際、新しいカレンダーと一緒に必要書類のご案内をお届けしています。

 

札幌COZYの新築一戸建ての相談窓口でも、これからお家を建てたいという方のご相談にも乗りますので、お気軽にお問い合わせください!

 

 

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