家を買った後にかかるお金はどれくらい?資金計画も重要!
こんにちは。COZYの井桁です。
コロナ禍で新築住宅の需要は増しましたが、一方で住宅ローン返済中の人に悪影響が及び、解雇や失業、減給などといった不測の事態でローンが払えなくなったというニュースも目にしました。
世の中は徐々に落ち着いてきたように思えますが、せっかく理想のお家が手に入っても、ちゃんと支払っていけるのかな、と不安を抱えている方もいらっしゃるようです。
お家を買うための資金計画は予算が出せるので立てやすいですが、買った後に出ていくお金のことも考えておかないと、「こんなにかかるの!?」と焦ってしまうかもしれません。
家を買った後にかかるお金を事前に把握して、将来の不安を軽減しましょう。
まずは家を買う時にかかるお金からチェック!
まずは、家を買う時にかかるお金を改めて整理してみましょう。
これは大きく分けて、本体、土地、諸費用の3つです。
本体は建物自体の価格で、建築工事費込みで考えます。
土地に関しては土地そのものの価格に加え、建てる前の敷地調整費、地盤補強費、仲介手数料など。
仲介手数料は諸費用と考える人もいますが、COZYでは土地にかかるお金として考えています。
諸費用はそれこそいろいろあって、建物や土地の登記費用、火災保険料、つなぎ融資の利息、確認申請や金融機関等の各種手数料、水道加入金、土地の不動産取得税、引っ越し費用、家具代などがあります。
住宅購入の諸費用については、こちらのコラムでもご紹介しておりますので、参考にしてみてくださいね。
家を買った後にかかるお金を徹底解説!
家を買った後にかかるお金はどのくらいなのでしょうか。
住宅ローン返済額以外でお家に関わる出費について説明していきます。
【税金】
家を買った後にも、税金がかかります。
建物の不動産取得税
不動産取得税とは、土地や建物を買ったときにかかる税金のことです。
※土地の不動産取得税に関してはたいてい工事中に清算する流れになりますので「家を買う前にかかるお金」として考えますが、建物の不動産取得税は買った後(=お引渡し後)の清算ですので、買った後にかかかるお金としてご紹介します。
固定資産税
土地建物を所有すると毎年支払う必要があります。
新築に関しては3年目までは半額に減額。
これは新築の特権ですが、4年目からは通常に戻るので急に高くなったように思ってしまうかもしれませんね。
土地も建物もその資産価値によって税額が決まりますが、建物は年々価値が下がっていくと考えられるので4年目の税額が一番高く、その後徐々に下がっていきます。
土地は周辺の環境が整備されるなどして地価が上がれば税金も上がる仕組みです。
お住まいの地域によっては固定資産税と合わせて土地計画税も支払う必要があります。
市街化区域内にお家を建てるとかかってきますが、札幌の場合はほとんどの地域が該当します。
【メンテナンス費用】
住宅を維持するためのメンテナンス費用もかかりますので、確認しておきましょう。
外壁・屋根
メンテナンスで必須かつ比較的高額の費用がかかるのが外壁と屋根です。
一般的に外壁は10~15年程度で貼り替えとなりますが、COZYでは標準仕様でも塗膜の変色・褪色30年保証の外壁材を使っているので、その分メンテナンス費用が浮くようになっています。
メンテナンスの金額を抑えたい場合はハウスメーカー選びも重要になってくるでしょう。
屋根に関しては、塗り直しは15年に一度、張り替えは20年に一度を目安とするのが一般的です。
数十万単位でお金がかかりますから、将来的な出費は当然のものとして念頭に置いておきましょう。
設備
暖房設備やボイラーはいずれ不具合が出てくるものです。
特にボイラー交換となると30万~40万円かかるので、こちらも心の準備をしておくのがいいですね。
COZYの場合は故障した場合も考えて、会社独自で10年までの保証を付けています。
急に不具合が出て困ることがないように、簡易的な点検なら無料でスタッフが伺います。
ハウスメーカー選びの段階でアフターサービスの内容もチェックしておきましょう。
外構
お庭や駐車スペースのメンテナンス費用のほかに、排雪にお金がかかる可能性が生じるのは雪国の宿命。
除雪は自力で個々にやる方が多いですが、冬場は町内会費に500円プラスして排雪費用に充てます、というケースはよくありますね。
【光熱費】
光熱費は今後も軒並み上がっていくといわれていますから、少しでも抑えたいですよね。
省エネ・省電力みたいな製品はいろいろありますが、設備をグレードアップするという方法ばかりではありません。
つまり、標準仕様の設備を上手に効率よく使っていただきたいんです。
例えば車で考えると、カタログ値で「リッター23km走ります」としていても実際はそこまで走りません。
でもそれに近付けていくための走り方はできるわけで、お家の設備についても最大のパフォーマンスを引き出す使い方があるということ。
COZYの家を例に挙げると、家の中の温かい空気を床下にも循環させることで床が冷えない「基礎断熱」+パネルヒーターという方法を採用しています。
床を温めるには床暖房を使えば簡単ですが、メンテナンス費用がけっこうかかるし、故障の場合は床を全部はがして交換するなど大がかりになり、これも相当な金額になります。
そこでパネルヒーターの活用です。
「パネルヒーターでは心もとない」とおっしゃるお客様でも、適切な使い方を覚えていただくと「真冬でも十分過ごせるね」となるのはよくある話。
光熱費は「かけない」というわけにはいかないので、賢く使っていきましょう。
光熱費を抑える方法について詳しくは、こちらのコラムでご紹介しています。
光熱費が値上がり!抑える方法を灯油・電気・ガス・水道料金で解説
家を買った後にローンの返済が厳しくなりそうな場合は?
初めからローンを支払えなくなる可能性が高いとわかっていて家を買う人はいないと思いますが、失業や減給など不測の事態が起きた場合はどうでしょう。
せっかく自分たちの望み通りの暮らしができる家を持ったのに、安く売らざるを得なくなった…という状況は避けたいものですね。
不測の事態が起きたとしても、さほど無理なく返済できる資金計画を立てることがそもそも一番重要となります。
資金計画を立てる際のポイントをご紹介します。
返済期間が長い40年ローンも選択肢に
お家を建てるとなると、自分が納得いくものにしたいあまりにちょっと気が大きくなったりします。
予算にプラス100万円でいけるなら、35年ローンで月々3,000円の増額になるわけですから「いけるな」と思ってしまうのも理解できるのですが…。
一般的に住宅ローンは最長35年というイメージですが、最近は40年ローンを選択する方も増えています。
返済期間を長く設定することで月々の返済額を減らすことができるからです。
デメリットは返済期間が長い分利息が増えることですが、繰り上げ返済すれば解決します。
将来的に収入が上がる可能性や、お子さんが巣立った後に専業主婦だった奥様がパート勤務を始めて収入を増やせると考えると意外とやりくりできそうに思えるのではないでしょうか。
もちろん、繰り上げ時期をイメージして計画的に資金計画を立てることは必要です。
ハウスメーカーを決めるところから契約まで、ご自身のタイミングで「ここで資金計画の見直しを」というポイントを決めておき、住んでからの暮らしをイメージしながら計画の範囲内で収まるようにチェックしていくのも大切です。
とはいえ、初めてお家づくりに臨む方が大半ですから、ご自身だけで計画を立てるのは大変ですよね。
まだちょっと興味があるだけ…という方も、資金計画のイメージをつかめるようお手伝いしますので、気軽にご相談・ご見学にお越しください。
40年ローンについて詳しくは「40年の住宅ローンが主流に!メリット・デメリットも解説」を、あわせてご覧ください。
住宅ローン減税を上手に使う
無理なく返済できる資金計画を立てるには、ローンの返済期間と合わせて、住宅ローン減税を上手に使うということ。
住宅ローン減税は、最大13年間にわたって、毎年末のローン残高の0.7%が所得税や住民税から控除される制度のことです。
例えば、年収500万円くらいの人なら所得税はたぶん10万円ほど払っていると思います。
その人が住宅ローンで4,000万円の融資を受けた場合、0.7%なら最大28万円返してもらえるので、所得税の10万円は丸々返ってきて、それと同額くらいの住民税も返ってくるとすると、年間だいたい20万円の還付金があるんですよね。
所得税の10万円は年末に返ってくるので、これはそのまま翌年の固定資産税の費用に充てるのがおすすめです。
住民税の10万円分は月々で戻ってくるので、12カ月で割ると1カ月当たり8,300円くらい。
これを13年分積み立てておけばざっくり130万円になりますから、メンテナンス費用には十分かと思います。
130万円もあれば、外壁、屋根、ボイラーを一度にメンテナンスできる金額です(※極端に値上がりしないことが前提ですが)。
このように、住宅ローン減税で戻ってくるお金を固定資産税やメンテナンス費用に充てることで生活の質を落とすことなく暮らすことができるでしょう。
しかも、固定資産税は年々下がっていくので、所得税の還付金はだんだん余っていくとも考えられますね。
こうなると「お家を持つこと自体が税金対策」といってもいいかもしれません。
「還付金が入った」と遊びや旅行に使ってしまうのではなく、使いどころを決めて残しておくことで、どうしても必要な出費をまかなうことができるのです。
家を買った後にかかるお金や資金計画の立て方を知り、不安を解消しよう
家を買う時にかかるお金は、建物、土地、諸費用の3つ。
諸費用には登記費用、火災保険料、つなぎ融資の利息、確認申請や金融機関等の各種手数料、水道加入金、土地の不動産取得税、引っ越し費用、家具代といったものが入ります。
家を買った後でかかるお金は、固定資産税などの税金、定期的なメンテナンス費用、光熱費といったところ。
税金は節約できませんし、住宅を維持するためのメンテナンスを怠るとこの先もっと大きな出費になる可能性があります。
メンテナンス費用に関しては保障が充実し、アフターサービスがしっかりしているところを選ぶことである程度抑えることができます。
また、光熱費もかけないで暮らすわけにはいきません。
光熱費は設備の使い方を正しく学ぶことで効率的に使えるようになり、結果として節約につながりますよ。
家を買った後、ローン返済がうまくできるか不安であれば、事前にきちんと資金計画を立てることは大前提ですが、35年より返済期間が長い40年のローンを組んで月々の返済額を減らすことができます。
40年ローンの利息は35年ローンより5年分多く払う計算になるとはいえ、将来的な昇給や副収入を増やすことを視野に入れて繰り上げ返済を目標にすれば問題ありません。
また、住宅ローン減税で戻ってくるお金を固定資産税やメンテナンス費用に充てることで生活の質を落とすことなく暮らすことができますよ。
初めての家づくりでは、自力で資金計画を立てていくのはなかなか難しいもの。
ハウスメーカーなどと相談しながら、無理のない資金計画を立てていきましょう!