札幌での土地探しのタイミングは?手順や注意点についても解説
こんにちは。COZYの井桁です。
お家づくりにあたって土地探しは重要なポイントの一つ。
土地がなければ家を建てることすらできないので当然ですが、いつがベストなタイミングなのか…もしかしたら皆さんが考えているのと違うかもしれません。
スムーズにお家づくりを進めるためにも、ぜひご一読ください!
札幌で土地探しをするならこのタイミング!
一年の中で土地探しのタイミングを考えるとしたら、札幌は雪が降るという地域特性上、積雪期を避けるのが無難です。
具体的には3月の雪解けあたりから11月くらいでしょうか。
実際、雪が降ってくると土地の動きが鈍くなり、売り情報が圧倒的に少なくなります。
売りに出す側もなかなか売らず、そもそも買い手も見つからない。
なぜかというと、やっぱり雪で土地が覆われてしまうと高低差などが見えなくなり、本来なら判断のネックになりそうなところを見落としてしまいがちだからなんです。
積雪期に土地購入を決断したお客様の例として実際聞いた話だと、いざ敷地調査が始まった時にそのまま見過ごせないくらいの高低差があった事例もあります。
地面を平らにならすのに、かなりの追加費用がかかったということがあったそうです。
そのお客様にとっては、地ならしの費用がかかったとしてもそこが最適な土地条件だったかもしれません。
ですが、後から地ならしが必要なことが発覚し、その費用で万が一予算オーバーとなれば、「他の土地の方が良かった」と後悔してしまうことに。
オーバーした予算をカバーするために、どこかで妥協しなくてはならないことも出てくるでしょう。
そういう意味で、札幌で土地を探すなら、全体像を目視で把握できる時季の見学がおすすめです。
次に、お家づくりの過程の中でのタイミングを考えてみましょう。
皆さんはどの段階で土地探しを始めようと思いますか?
最初に家を建てる場所を探さなきゃ、と土地ありきで考える方が多いのではと思います。
でもハウスメーカーのスタッフとして言わせてもらうと、意外に思われるかもしれませんが「土地探しは最後」が正解です。
当社のお客様にお話ししても「えーっ」って言われてしまうのですが(笑)。
例えば初めて相談に来られたお客様が「こんな家に住みたい」とおっしゃたとします。
僕たちは「それならここの土地が一番いいですね」と提案することはできますが、特に札幌の土地の動きは早くて、いいと思ったらすぐ押さえないとすぐ売れてしまいます。
住みたいエリアも建築プランも予算もだいたい決まっていて、ローンの審査も通っている状態で来られているのであれば大丈夫かもしれません。
ですが、お客様と営業スタッフとの信頼関係が十分に築けていない状況で「じゃあここにします」と話がまとまる可能性はほぼありません。
また、一旦土地を押さえると2週間以内に売買契約を成立させないといけなくなりますが、その間に住宅ローンや建築プランなどすべての準備を整えるのは非常に困難です。
それに、土地ありきで始めてしまうと理想の土地が今日出るか明日出るかもわからないし、もしかしたら永久に出てこない可能性だってあるのです。
だから土地探しは一番最後。
理想の暮らしが叶うお家のプランを進め、そのお家を建てることができる土地を探し、工事の予定がある程度明確になった時点で押さえることをおすすめします。
土地探しの手順と各段階の平均期間をチェック!
お家のイメージが固まってきてようやく土地探しに着手できるとなったら、土地購入までは以下のような過程をたどります。
それぞれの段階でどのくらいの期間を目安に動けばいいか、参考にしてください。
1. 住宅ローン事前審査…3営業日〜1週間程度
家づくりを検討し始めたタイミングで住宅ローン審査に申し込むことは、いい土地がすぐ売れてしまう今の札幌では絶対条件。
ローンが通っていない状態で買付に参入しても、通っている人が優先されてしまうケースは多々あります。
売り主からしたら、資金調達のめどが立っている人に売りたいのは当然です。
土地代も住宅ローンでまかなうのであれば、建物とは決済のタイミングが異なりますので、つなぎ融資も検討を。
金融機関によっては利用できないところもあるので、事前によく調べておきましょう。
申請が済んだら結果が出るまでは基本的に3営業日くらい。
長くても1週間程度見ておけばまず間違いないでしょう。
2.仮契約締結…1カ月程度
買う土地を決めたら買付証明書を提出し、その1〜2週間後に仮契約。
この時に購入価格の10%程度を手付金として支払います。
この手付金は、違約金に充てられて戻ってこないことがあります。
例えば、住宅ローン審査の結果が出る前に仮契約を済ませたがローンが通らなかったとか、「やっぱりやーめた」と自己都合で契約解除する場合は注意しましょう。
3.土地の売買契約締結…2~3カ月
不動産会社から重要事項説明を受け、不動産売買契約を正式に交わします。
土地代の残金は自己資金で支払うか、つなぎ融資を利用します。
4.土地の敷地調査と地盤調査…1~2カ月程度
住宅プランに沿って、その土地に希望通りの家を建てられるか調べます。
敷地調査では方位、高低差、前面道路の位置などに問題がないかチェックし、地盤調査では硬さ、強さ、特徴などを分析します。
工事を急ぐ事情があるなど、仮契約の段階で調査を進めたいという方も時々いらっしゃいます。
その場合、土地の所有権はまだ移っていないので、調査が入ることに対して売り主の承諾を得ましょう。
5.土地の登記手続き…1~2か月
書類の準備や手続きには煩雑な部分もあるので、司法書士に依頼するのが一般的。
これで土地が名実ともに自分のものになります。
期間はあくまで目安ですが、余裕を持って動くに越したことはありません。
土地が用意できなければ工事を始めることができないので、例えばお子さんの入学に間に合うよう入居したいなどの希望がある場合は、早め早めの行動を心がけましょう。
土地探しの注意点は?ベストなタイミングを選んで失敗を避けよう
それでは、土地探しで失敗しがちなところをいくつか挙げてみましょう。
やっぱり「土地は最後」が鉄則
土地探しの失敗でよくあるのが、初めにお話ししたように、「最初に土地を決めてしまった」パターン。
自分たちで希望のエリアに適当な土地を見つけ、不動産屋さんに申し込みをしたところでハウスメーカーへ。
「あとは契約を進めるだけという状況なので、ここの土地にこの予算でこんな家を建ててほしい」とおっしゃっても、「これは無理ですね…」と言わざるを得ない悲しいケースもあります。
土地の広さや形が問題ないように思えても、建てたいお家の高さや大きさ、隣家との距離や日当たりの確保などといった項目の中に、法令や制限に引っかかるところがあれば思い通りには建てられません。
また別の土地を探すか、お家に関してどこかで妥協するか…どちらにしても残念です。
僕たちは住みたい家、叶えたい暮らしが実現することを第一に考えていますので、やっぱり建てたい家を建てられる土地を探すという考え方の方が結果的に安心だと思うんです。
土地を見すぎない、むしろ見ない
ご自分で土地を探したくなる気持ちはよくわかります。
でも僕のお客様には「絶対見ないでください」と言っちゃいます(笑)。
たくさん見れば見るほど目が肥えて知識も増えるのは確かです。
でも、だんだん「この土地いいね」から、「いいけどここがちょっとなぁ」と好ましくないところが気になるようになってしまうからです。
100点満点の土地には出会えないことがほとんど。
自分たちが望む条件のいくつかが当てはまればもう御の字です。
「もっといい土地があるはず」と探し続けても見つけられず、「前に見たあの土地でもよかったね」と思った時にはすでに売れてしまっている…。
こんなことを繰り返していると、理想のお家が建つ日はどんどん先延ばしになり、中には疲れて諦めてしまう人もいます。
土地探しの際は、あれこれと見過ぎず、ハウスメーカーから情報を集めるのがおすすめ。
ネットでもたくさんの土地情報を見ることができますが、多くはすでに業界内を回ったのちに一般公開された物件です。
いい土地が売りに出ると、不動産屋さんはまず付き合いのあるハウスメーカーに情報を寄せてくれます。
そこで需要がなければ各社へFAXを流して、それでも売りのタイミングに乗らなかった物件がようやく一般公開となるケースが多いんです。
(初めからエンドユーザーをターゲットに情報を集めているサイトもあります)
さらに、家づくりのプロですから、法令や制限も理解した上でお望みの家を建てられる土地をお探しすることができます。
また、札幌は土地の価格高騰も激しいので、同じような条件の土地でも1年違えば300〜400万円も値上がりしている可能性が高いです。
もしイメージを膨らませるために土地を見たいというご要望があれば、僕なら成約物件をお見せします。
こうすれば土地の広さと建物の大きさを対比させることもできます。
また、半年前にはこういう土地代だったので、今ならこれくらい値上がりしているでしょうねというお話もしやすいんです。
札幌での土地探しはタイミングをチェックしてハウスメーカーにご依頼を
札幌で土地探しをするには、地面の高低差など判断のネックとなるような部分が雪で隠れてしまう積雪期は避けるべき。
お家づくりを決断したらまず土地探しという方も多いのですが、建てたいお家を建てられる場所を探すという考え方で、土地は最後にするのがおすすめです。
土地探しに動く前に、まずはなるべく早く住宅ローンの審査を受けておきましょう。
土地の売り手もローンが通っている人=資金調達のめどが立っている人へ優先的に売りたいという心理です。
その後、仮契約、本契約と進める中で、ローンの審査が万一通らず契約を解除した場合は手付金が返ってこないことがあります。
敷地調査、地盤調査が問題なく進んだら登記手続きを済ませます。
そうしてやっと、晴れて自分の土地として工事を始めることができます。
土地探しの失敗を避けるには、やっぱり「土地は最後」。
また、選り好みしすぎるとなかなか決断できなくなり、いいと思った土地も手に入らず、疲れだけが残るという結末を迎えがちです。
お家を建てるための土地を探すのであれば、やっぱり僕たちのようなハウスメーカーに聞いていただくのが一番です。
「どうしてもここのエリアがいいのに土地が出てこない」というお客様もいらっしゃいます。
でも、僕たちと話しているうちに、エリアが違っても理想の暮らしが叶うことがわかり、すんなり土地探しが進むようなケースもあります。
ご希望のエリアに土地がない、土地以前に理想のお家を具体的に思い描くのが難しいという方は、一度ハウスメーカーや工務店に相談してみると良いヒントが得られるかもしれませんよ。