北海道・札幌で新築一戸建ての相場はどれくらい?「土地+建物」で考えよう
こんにちは。COZYの鈴木です。
コロナ禍で世の中にリモートワークが浸透したこともあって、「もっと快適に過ごせる家がほしい」と新築を望むお客様が増えています。
でもその後世界情勢が変化したこともあり、お家づくりを考え始めたものの「資材も値上がりしていると聞くし、今だったらいくらくらいで家が建つんだろう」と、みなさん気になっていると思います。
やっぱり最初に押さえておきたいのはお金の話。
僕たちの会社「ジョンソンホームズ」がある札幌ではどれくらいの予算で考えればいいのか、リアルな情報をお教えします!
札幌の新築一戸建ての相場は?注文住宅と規格住宅とではどんな違いがある?
そもそも、新築戸建ての物件価格はハウスメーカーによってピンキリです。
極端な例は別として建物の本体価格で考えると、安さが売りのローコスト住宅であればどうにか1,000万円台くらいですかね。
間取りや部材を一から考える注文住宅となるとキリがないですが、2,500万円から3,000万円あたりからが妥当。
COZYのようにあらかじめ用意されたプランから間取りやデザインを選ぶような規格住宅は、2,000万から2,500万円くらいが平均的なところでしょう。
COZYも規格住宅ですが、現在一番コンパクトなサイズで2,045万円、一番大きいサイズで2,475万円となっています。
ハウスメーカーによって「本体価格」に何が含まれているかはまちまちです。
ちなみにCOZYの場合は照明やカーテン、電気・暖房・水道といった付帯工事まで含めたコミコミ価格を本体価格としています。
お客様からお聞きした事例では、網戸やカーテンが別料金だったという話もありました。
カーテンなんかはオーダーでそろえると50万円、60万円になる場合もあるので、後から予算に追加するのはちょっと痛いですよね。
細かい物では靴箱の棚板みたいなものも「本体価格」と別に計上するハウスメーカーもあるので、比較検討の際には注意深く見てください。
ちなみに、建物のみの本体価格と考えた場合、ご予算に応じてどれくらいのものができるか、僕の印象ですけれどちょっと触れておきますね。
【1,000万円台】
デザインはとことんシンプル。
設備も、例えばパネルヒーターではなくストーブが入ったりするのかなと。
アフターメンテナンスや性能の面でも必要最低限というイメージです。
【2,000万円台】
好きなデザインを実現する余裕が出てきます。
選択の幅が広がるという感覚。
ただ、気密性や断熱性などの性能向上にどうしてもこだわりたい方は、ほかの面で諦めなければならないところが出てくるかもしれません。
今の時代、建築基準法に適合した新築なら気密性・断熱性に何も問題ないため、特別なこだわりがなければ2,000万円台で一般的な新築一戸建てを建てることができるでしょう。
【3,000万円台】
デザイン、性能ともにたいていのご要望は実現できる価格帯です。
ただ、あまりに性能に振り切りすぎると、間取りの自由度とかデザインが好みから外れてしまうと…実際そうおっしゃってCOZYに来られるお客様もけっこういらっしゃいます。
例えば、気密性・断熱性を上げようとすると窓が小さくなってしまったとかいうことですね。
札幌は首都圏と比べると安く家を建てられるイメージがあるかもしれませんが、本体価格だけで考えるなら全国的にそれほど差はないと思います。
むしろ全国区の大手メーカーだったら、寒冷地仕様の家になることで札幌で建てる方が高くなる可能性も。
ですがその前に、一戸建てを建てるには土地がないと始まりません。
新築を建てるための資金計画において、首都圏と札幌で大きく違いが出てくるのは土地の購入額です。
札幌もここ数年で地価が上がっていますが、首都圏に比べればまだ手が届きやすい価格だと思います。
では、現在の札幌で土地を入手するにはどれくらいが相場か、次の項目でご紹介しましょう。
札幌で新築一戸建てを購入する際の土地の相場は?
札幌市内の土地価格、実はこれもエリアによってピンキリなんです。
SUUMOが掲載している札幌市各区の土地価格相場は以下の通り。
中央区の土地が高騰しています。
(2023年3月 ➞ 2024年8月現在)
1.中央区 75万円/坪 ➞ 78.1万円/坪
2.豊平区 43.1万円/坪 ➞ 41万円/坪
3.西区 39.5万円/坪 ➞ 38.6万円/坪
4.東区 38.6万円/坪 ➞ 37.5万円/坪
5.白石区 39.5万円/坪 ➞ 35.7万円/坪
6.厚別区 38.6万円/坪 ➞ 35.2万円/坪
7.北区 32.3万円/坪 ➞ 29.1万円/坪
8.清田区 28.8万円/坪 ➞ 28.5万円/坪
9.手稲区 27.6万円/坪 ➞ 26万円/坪
10.南区 11万円/坪 ➞ 16.3万円/坪
※北海道全域のランキングとしては手稲区と南区の間に江別市、千歳市、恵庭市、北広島市、石狩市、帯広市、虻田郡が入っています。
札幌市は10区に分かれていますが、2024年8月の土地価格相場を見てみると、10位の南区で16.3万円、1位の中央区で78.1万円と、大きく差が開いています。
新築を建てるのに少なくとも40坪~50坪はほしいですけれど、南区で40坪の土地を買うなら400万強、中央区なら3,000万強というようにだいぶ違うんです。
この差はおもに交通アクセスや買い物の利便性によるものです。
札幌は地下鉄が発達しているので地下鉄沿線の土地はとても人気があり、40坪なら2,000万円からが最近の相場です。
次にJR駅の最寄りで40坪1,500万円くらい。
あとは郊外型、つまり路線バスを利用するようなところだと40坪1,000万円以内という感じですね。
札幌の新築一戸建て購入の予算の立て方は?
新築一戸建てを購入する際の予算の立て方については、COZYのプランで人気が高い30〜33坪くらいの家を建てると仮定して進めてみますね。
30〜33坪の価格帯は約2,100万円~2,300万円、間を取って2,200万円としましょうか。
そして諸経費が200万円くらいと見て、家にかかる費用はざっと2,400万円になります。
これに先述した土地代を合わせれば、札幌で新築を建てるのに必要な金額の相場は、地下鉄沿線4,400万円、JR最寄り3,900万円、郊外3,400万円ということになります。
札幌で新築を建てるって、意外とお金がかかるんだなぁとため息をついた人もいるかもしれません。
3,000万、4,000万と聞くと途方もない金額のように思えます。
しかし現在はまだ住宅ローン金利が低く、新築を建てやすい状況なんです!
それでも「返済比率」には注意が必要。
返済比率とは年収に占める年間返済額を表す数字です。
住宅ローンの借入額を設定する際に参考にする人が多く、金融機関側も重視するところだといわれています。
一般的には30〜35%の範囲が妥当とされていて、例えば年収400万円の人が「返済比率30%」で計算すると、1年間の返済額は 400万円✕0.3(30%)=120万円となります。
毎月の返済額は、120万円を12カ月で割れば10万円、もしも年2回のボーナス月に20万ずつ払うとするならその他の月は8万円。
35年ローンなら120万円✕35年=4,200万円を上限として借りられそうだなぁというふうに考えます。
…ですが僕たちCOZYスタッフの感覚では、返済比率25%くらいに抑え、40年ローンを利用するのがおすすめです。
年収400万円で返済比率25%だと、年間100万円、月々約8.3万円の返済額。
40年ローンの場合、100万円×40年=4,000万円借りられるとして、札幌市内のJR沿線なら手が届きそうな金額。
返済期間が5年延びる分利息も増えますが、将来的に昇給したり、お子さんが巣立った後は家計に余裕ができたりするでしょうから、繰り上げ返済を目指せばあまり心配する必要はないでしょう。
ボーナスを充てれば返済額はもう少し抑えられますが、できたらボーナスはご家族の楽しみに使っていただきたいです。
40年ローンについては、こちらのコラムでも詳しくご紹介しています。
札幌で新築一戸建てを購入する際に使える補助金は?
札幌市で新築一戸建て購入の際には、補助金を活用することでちょっぴり余裕を持てるはず。
新築に使える補助金としていつもお客様にお話ししているのが、住宅ローン減税と、こどもエコすまい支援事業です。
補助金についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
札幌で新築を建てるなら補助金制度・減税制度をチェック!
住宅ローン減税
毎年末の住宅ローン残高の0.7%が納入済みの住民税や所得税から還付される制度です。
家を買った翌年のみ確定申告するだけで、最大13年間にわたって適用されます。
現在は新築住宅ならたいていこの恩恵にあずかれますが、2024年入居分からは対象となる新築住宅の条件が狭まります。
「長期優良住宅」「低炭素住宅」「ZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)水準省エネ住宅」「省エネ基準適合住宅」のいずれかに該当することが条件となります。
これらに当てはまらない新築住宅を購入する場合は2023年末までに入居することをおすすめします。
COZYはカタログ記載のUA値0.39が最近0.30に向上したことにより、「ZEH水準省エネ住宅」として認められています。
こどもエコすまい支援事業
2022年11月に始まったばかりの新しい制度です。
ご夫婦のどちらかが39歳以下かつ18歳以下のお子さんがいて、ZEH住宅を新しく取得した方が対象となります。
ハウスメーカーや工務店などの事業者が申請することにより、100万円の補助金が給付されます。
ポイント制ではなく現金でもらえるのがすごくうれしいところだと思うので、僕のお客様には必ずお伝えしています。
申請受付は2023年3月から始まりますが、予算が上限に達したら終了。
早い者勝ちとなりますので、その点はご了承ください。
北海道・札幌の新築一戸建て相場は3,400万円から!補助金も活用を
新築住宅を建てる際、地域ごとの相場を見るには建物の価格より土地の価格がポイント。
札幌の場合は地下鉄沿線で2,000万以上、JR最寄りで1,500万、郊外で1,000万以内がおおよその相場です。
建物価格はピンキリですが、COZYの人気プランで2,200万円+諸経費200万円で考えると、土地と合わせて最低3,400万円は見積もっておいたほうがいいでしょう。
返済比率は一般に妥当とされる30〜35%よりも25%程度に抑えるのが生活を楽しむコツ。
COZYは住んでからの暮らしを大切にしています。
いろいろなことを我慢したお金をローン返済に充てるのではなく、自分たちの好きなことを楽しみながら無理なく返済していくのがおすすめですよ。
そのために補助金も上手に活用してほしいです。
お金のことは大事だけれど、お家づくりの資金計画は額が大きいし返済期間は長いしで、身の回りに相談できる人がなかなかいないというお悩みもあるでしょう。
僕たちはその点プロですから、お客様それぞれの希望や事情を汲んでベストなご提案をすることをいつも心がけています。
最新の住宅事情、土地事情をよくわかっていますので、「今ってどうなの?」と気軽にお問い合わせください。
ショールーム・モデルハウスにご来場いただき、直接質問をしてくださるのももちろん大歓迎です。
最近ではInstagramで新築のトイレやお風呂について人気の投稿を検索すると、COZYのお家(標準仕様ですよ!)がたくさん出てきて密かに喜んでいます(笑)
公式Instagramもぜひご覧になってみてください!