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2023.11.28

ロードヒーティングのランニングコストは?札幌の雪対策を解説

暮らしを楽しむ 家のこと

 

こんにちは、COZYで設計を担当している藤谷です。

 

札幌の暮らしで、冬の一番の悩みといえば雪のこと。

特に一戸建てにお住まいの方々には、家の周りの雪かきは避けて通れません。

 

ロードヒーティングは除雪作業を楽にしてくれますが、実際に使うとなるとランニングコストが心配だという方も多いのではないでしょうか。

 

今回のコラムでは、実際どれくらいのランニングコストがかかるかお伝えするとともに、節約方法などもご紹介していきたいと思います。

 

 

札幌の一戸建て、ロードヒーティングは必要?メリット・デメリットも知ろう

札幌でロードヒーティングは必要なのでしょうか?

ロードヒーティングとは何か、またメリット・デメリットを比較しながら一緒に考えてみましょう。

 

ロードヒーティングとは?

地中に熱線や不凍液のパイプを通して地面を温め、降ってきた雪が積もって凍結する前に溶かしてしまうのがロードヒーティングの仕組み。

電気、ガス、灯油など、複数の動力源から、目的や広さに応じて選ぶのが一般的です。

 

ロードヒーティングのメリット・デメリット

ロードヒーティングのメリットといえば、シンプルに「除雪をしなくて済む」ということ。

雪対策として融雪槽の設置を検討をする場合もありますが、これだと一度は自分たちで雪をかかないといけません。

 

デメリットとしては、初期費用とランニングコストがかかること。

COZYのお客様の例を挙げると、最初は「ロードヒーティングほしいね」と言っていても、費用の面と考え合わせると「なくても大丈夫じゃない?」となることがほとんどです。

 

ただ、それなりにお金がかかっても「その分毎朝除雪に時間を取られなくていい」と思えるなら、逆に「安い」と捉える方も。

例えば共働きで朝は忙しくて雪かきの時間がとれないとか、少しでも長く家族の時間をもちたいという事情があるなら、メリットがデメリットを上回るだろうと思います。

 

あとは雪かき不要とはいっても敷地内に雪がない分、道路との境目に段差ができるので、自分たちで道路側の氷雪を削るなどしないと、車の出し入れが不便になることもあります。

 

札幌でロードヒーティングは必要?

「札幌の一戸建てにロードヒーティングは必要か?」と聞かれると、僕だったら「建設地による」とお答えします。

山の上に建てるようなケースならあった方が良いのかなと思いますが、札幌市内は数年前の大雪で交通網が麻痺したことを教訓に、ほとんどの地域にきちんと除雪が入るようになっています。

 

結論としては、各家庭の事情によって、また、メリット・デメリットの捉え方によってまちまちとしか答えられませんが、あると便利なことは確か。

 

ただし、「ロードヒーティングにお金をかけるほどの必要性があるか」という意味では、家の設備として一番手ではない項目になるのかな、と考えます。

施工事例

 

 

ロードヒーティングの初期費用とランニングコストは?節約方法も

ロードヒーティング

あれば便利なロードヒーティングですが、やっぱり気になるのが費用面です。

 

設備内容や設置範囲によっても異なりますが、一般的な広さとして車2台分・25平米くらいのスペースにロードヒーティングを敷設する場合、初期費用はどの動力源でも100万円前後のイメージ。

100万円で収まれば安いかな、という感覚です。

 

ランニングコストは動力源次第で、数年前よりも電気代が上がっている2023年11月現在、灯油式が比較的安価だと思います。

金額の上下はあれど1シーズンのコストがある程度読めますし、現状では安定的に供給されるものであるというところもメリットです。

 

電気式のものはランニングコストがかかりすぎるし、2018年の大停電以来、オール電化を選択される方も少なくなっているため、最近はあまりおすすめしていません。

ガス式も、都市ガスかプロパンガスかで金額はまた違ってきますが、それでも灯油の方がまだ安いです。

 

その上で灯油式ロードヒーティングのランニングコストを考えてみると、使用頻度にもよりますが、一冬でだいたい5万円から6万円くらい。

 

ただし、ランニングコストは気象条件によっても左右されるため、これはあくまでも目安として考えてください。

年間の降雪量が同じでも、毎日少しずつ降る年と一定期間にまとまって降る年とでは稼働日数に差が出たり、気温が低い日が多ければ地面も温まりにくくてその分稼働時間が長くなったりします。

 

あとは不凍液交換やボイラー点検など定期的なメンテナンス費用もかかってきますので、導入を検討する場合はメーカーなどに確認しておいた方がいいですよ。

 

札幌でロードヒーティングのランニングコストを節約する方法

ロードヒーティングの光熱費を節約したいなら、降雪センサーの設置はマスト。

稼働のON/OFFは手動でもできますが、センサーを使えば雪が降っている間だけスイッチが入るので、夜間や外出時でも光熱費を最低限に抑えることができます。

 

すべてロードヒーティングに任せてしまうのではなく、ある程度は自力で雪かきすることも節約のポイントです。

 

 

札幌でランニングコストをかけずに雪対策をするには?

札幌に住む以上、冬場の雪は避けられません。

設計士の立場としては「雪は積もるもの」という考え方。

屋根からの落雪でけがをしないかなというような配慮の方が大きく、ロードヒーティング以外に除雪をしなくて済む方法はなかなかないと思っています。

 

雪が積もる余地がないくらい敷地いっぱいに家を建てたいといったって、建ぺい率を考えると現実的ではありません。

 

お客様の優先条件として除雪の手間を省くことを第一位に挙げる方はまずいらっしゃらないので、除雪について設計士の観点からアドバイスする機会はあまりありません。

ですが、強いて言うなら「除雪が必要な範囲をできるだけ少なくする」ということがポイントの一つかなと思います。

 

例えば「玄関から公道までの距離を短くとる」「庭を裏手に配置して冬場は雪をためるスペースにする」など、配置に工夫して雪対策とすることは可能です。

 

また、COZYで実際にお客様が採用する雪対策としては、カーポートが挙げられます。

横から吹き込む雪もあるので、ある程度は自分たちで雪かきしなければなりませんが、車の雪下ろしをしなくていいのは楽ですし、玄関先から公道までを覆うカーポートであれば通路の雪かきも軽くて済みます。

 

個人的には、ロードヒーティングよりカーポートのほうをおすすめしたいですね。

 

カーポートや、札幌の雪対策についてはほかのコラムでもご紹介していますので、こちらも読んでみてください。

カーポートは新築時に建てる?メリットや注意点、費用をご紹介!

札幌の一戸建ては雪かき対策が大切!楽にする方法や新築時の工夫も

 

札幌出身の方だと実家が戸建てだったという方が多いようで「冬は雪かきするものだ」という感覚。

同時に「冬は雪を満喫しよう」とウィンタースポーツの趣味を楽しむ方もたくさんいますから、そこまで雪を苦にしていないようにも思います。

それでも冬の暮らしに不安を感じている方、自分たちの場合はロードヒーティングがあったほうがいいのでは…と迷っている方は、ぜひCOZYにご相談ください。

土地特性やそれぞれのご家庭に合わせてアドバイスいたします。

 

 

札幌のロードヒーティングはランニングコストや暮らし方を考慮して検討しよう

雪かき

地中に熱線や不凍液のパイプを通して地面を温め、降ってきた雪が積もって凍結する前に溶かしてしまうのがロードヒーティングの仕組み。

 

「除雪をしなくて済む」というメリットがある半面、初期費用とランニングコストがかかるのがデメリット。

ロードヒーティングの必要性については、「建設地による」とお答えします。

札幌市は過去の教訓から市内の除雪体制を整えていますので、山の上に住むのでなければなくても暮らせるのではないかな、と。

 

ロードヒーティングを導入する場合、一般的な広さとして車2台分・25平米くらいのスペースに敷設すると、初期費用はどの動力源でも100万円前後のイメージ。

 

ランニングコストは動力源次第で、数年前よりも電気代が上がっている2023年11月現在、灯油式が比較的安価。

使用頻度によって変わりますが、一冬5万円から6万円くらいが目安でしょう。

降雪センサーを使いつつ、時には自力で雪かきすることで節約できます。

 

ランニングコストをかけずに雪対策をするには、COZYのお客様の傾向としてはカーポートを設置される方が多いように思います。

結論としては、札幌の市街地に住むのであればロードヒーティングはそこまで優先順位の高い設備ではなく、僕個人としてはカーポートの方がおすすめです。

 

札幌COZYのお家の相談窓口でも、お家や土地の不安や疑問に何でもお答えしています。

迷ったりわからなかったりすることがあれば、気兼ねなくご相談にお越しください。

 

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