札幌(北海道)の新築一戸建てにエアコンは必要なのか?
こんにちは、COZY札幌豊平ショールームの川口です。
みなさんは北海道の戸建てにエアコンは必要だと思いますか?それとも不要だと思いますか?
今住んでいる家ならエアコンの必要性は分かりますが、これから新築を建てる場合はどう判断したら良いのでしょう。
好みで決める人もいると思いますが、冷房エアコンをつけるかどうかは実は日当りや間取り、住む人のライフスタイルなど、いくつかの要素と照らし合わせて考えてみることが大切です。
また、最初からエアコンをつけないと決めている場合は「窓の位置は通気性を考えた位置にする」など、どちらを選択しても設計時に考慮すべきことがあります。
今回は、エアコンの有無から考えた家づくりの話。
設置する人はもちろん、つけない派も、まずは読んでみてください。
北海道では冷房エアコンは急ぐ必要はない
北海道の夏は短く、猛暑と言われる日は数日間です。
それほど暑くならないので、エアコンは必要ないと考える人の方が多いですよね。
とはいえ近年は「虫が嫌いだから窓を開けたくない」「昔から実家にエアコンがついていたので」と、北海道でもエアコンをつける家庭は増えてきています。
これから戸建てを新築する人は、家族みんなが快適に過ごせるように「今まで使っていなかったから不要」などと決めつけないで、ひと夏過ごしてから考えてみても良いのではないでしょうか。
こちらの記事では札幌の新築一戸建ての光熱費の実情と、節約術を紹介しています。あわせてご覧ください。
札幌で新築住宅を建てると光熱費が高くなる!?
エアコンの必要性を判断するポイントは、大きく分けて3つ
1)間取り
熱は上に上がっていく性質があるので、2階にリビングがある家の場合はリビングが暑くなりがち。エアコンをつけた方が快適に過ごせます。
北海道の家は高機密高断熱なので、家は一度温まると魔法瓶のように熱がこもります。
窓が開けられれば時々換気すれば問題ありませんが、開けられない窓の場合は、エアコンがないと厳しいかもしれません。
2)方角
南窓で採光を取る家は暑くなりやすいため、日中に家で過ごす家族がいる場合はエアコンが必要な可能性があります。
東向きの家は、朝日で家が暖かくなる日中の前半が、家が暖かくなります。日当りの良い土地や方角でも、エアコンをつけたくない人は通気と採光、家具の配置などを考慮して窓をつけましょう。
日当りと採光をどれくらい望むかによって、エアコンの必要性が変わってきます。
3)ライフスタイル
「1)間取り」でお伝えした通り、暑くなりやすい部屋で日中過ごすことが多い場合はエアコンをつけた方が快適ですが、2人暮らしで共働きであればリビングは不要。
主寝室だけつけるという選択肢もあります。
とはいえ最終的には、住んでみて快適に過ごせるかどうかの判断で良いと思います。
繰り返しになりますが、まずはひと夏過ごしてみて、それから考えても遅くはありません。
不安な方は新築時にエアコン設置前提での工事を
「今はエアコンの必要性を感じない」という場合でも、この先「つける可能性がある」なら、新築時に必ずエアコンのコンセントを付けておき、さらにエアコンが設置できる壁のサイズを確保しておくことが必要です。
コンセントはエアコン専用を埋め込みますし、壁に補強のための下地も入れないといけません。
最初にこれをやっておかないと、後からエアコンをつけたいと思った時に「設置に必要なサイズの壁面がない!」「コンセントを後付けしたら、壁から飛び出て格好悪い」という事態になってしまいます。
あらかじめエアコンの工事をしたならインテリアで工夫しよう
設置できるように工事したけど「エアコンをつけないとコンセント部分が気になる」という人は、インテリアでちょっとした工夫をしてみてはどうでしょう。
下地が入っているし、壁面のサイズもあるので絵を飾ることもできますし、コンセントをおしゃれにデコレーションするシールを貼るのもいいですね。
エアコンのためのコンセントと下地の工事料は、新築の際に済ませてしまえば1万円程度。
将来的にエアコンを設置することにしても、電気屋さんでエアコン代と工賃のみです。
さらに冷房だけの寒冷地エアコンの中から、人感センサー付きを選ぶと、ムダな電気代がかからなくて済みますよ。
最初からエアコンをつけたくない人は、つけなくて済むような窓の大きさや通気性を考えた設計であれば、一年間快適に過ごせるはずです。
まとめ
戸建てはマンションやアパートとは違い、通気性を考えてさまざまな方向に窓を付けることができるため、北海道なら夏でも窓を開けて換気したり、扇風機さえあれば乗り切れる家がほとんどです。
わずか数日間のために、わざわざエアコンをつける必要はない―それが大方の意見じゃないでしょうか。
ただし家の方角や日当り、ライフスタイルなどにより、エアコンをつけた方が快適に過ごせる場合もあります。
戸建てを新築する際は、最初から「不要」と決めつけず、後から設置する可能性も考えてエアコンのコンセントと設置できる壁面の確保をしておきましょう。
その上でエアコンを買わずにひと夏過ごしてみて、快適に過ごせるかどうか判断してみてください。