住宅ローンと団体信用生命保険はセット!生命保険も一緒に見直そう
COZY札幌東ショールームの田上です。
ショールームのお客様の中には「全然先の話なんだけど、いつかは家族のために家を建てたい。今は急いでいない」という方もいらっしゃいます。
マイホームを建てるなら子供が小学校に上がる時がいいかなとか、もっと貯金してからでいいかなとか。
今はまだ早いとお考えの方に、必ずお伝えしていることがあります。
それは、家は基本的に健康じゃないと建てられないということ。
それだけはいつも、しっかり釘を刺させてもらっています。
今回は住宅ローンを組む際に加入する「団体信用生命保険」の概要や注意点、生命保険の見直しについてお話していきます。
万が一の時に住宅ローンをカバーする「団体信用生命保険」とは
家を建てた後、もし自分に万が一のことがあったら、残された家族は住宅ローンを払えなくなるんじゃないだろうか。
そんな心配をしている方のために、いざという時に役立つ保険「団体信用生命保険」についてご説明します。
団体信用生命保険とは?
団体信用生命保険(通称:団信)といって、住宅ローンを返済中の方が亡くなったり、重い障害で寝たきりになったりした時、生命保険会社がローンの残りを金融機関に払ってくれる保険があります。
基本的に、住宅ローンに付いてくるものだと考えてください。
もし旦那さんに万が一のことがあった時、お子さんがまだ幼稚園だったり、小学生だったりしたら、学費もまだまだかかります。
月々の出費の中で住居費が占める部分は大きいですから、もしもの時に住宅ローンの心配がなくなれば、残された家族は安心ですね。
団体信用生命保険の注意点
団信には、加入の際にいくつか注意しておきたいことがあります。
1、通常の団信では死亡時と高度傷害しか保障されない
団信には、いくつか種類があります。
通常の団信と、3大疾病特約付き団信、8大疾病特約付き団信の3つです。
通常の団信は何でもカバーできるわけではありません。
死亡時と高度傷害の二つは通常の団信で補えますが、病気やケガなどで働けなくなった時は使えません。
通常の団信から、3大疾病、8大疾病まで保障範囲を広げたものが3大疾病特約付き団信、8大疾病特約付き団信となります。
特約付きの団信を選択すれば、病気にかかってしまった場合も安心です。
ですが、住まいにかかるお金って、住宅ローンだけじゃないですよね。
光熱費や固定資産税など何かと負担はかかります。
食費などの生活費も必要ですから、団信だけ組めばいいっていうものじゃないんです。
万が一の病気で給与が入ってこない場合などにも、別の生命保険で備えておくのが大切です。
2、健康なときでないと入るのが難しい
大事なことですが、団信は生命保険の一つ。
健康じゃないと加入が難しくなります。
収入のあるなしじゃなく、健康診断で再検査になったせいで、団信に加入できず、住宅ローンを組めないという場合もあります。
今、健康だからといって、2年後、3年後も健康でいられるかどうかは分かりません。
30代でがんで亡くなる方もいらっしゃいますし、健康には20代後半から本気で気を付けてください。
ついでに言うと年齢が上がるとローンそのものの審査も厳しくなり、将来は退職金をいくらもらえるか聞かれたりします。
団信の加入審査においても、過去の健康状態まで記入した告知書を提出しなければならなくなったりと、どんどん住宅ローンを組むハードルが上がります。
フラット35など、団信に加入しなくても組める住宅ローンはありますが、やはり死亡時に住宅ローンの残額が全て保障される団信には入っておきたいところ。
だから僕はいつも、少しでも若くて健康なうちに住宅ローンを組んだ方がいいと、お客様にお話しています。
住宅ローンの事前審査については「住宅ローンの事前審査に通らないかも…こんな時どうする?」でもお話していますので参考にしてみてくださいね!
住宅ローンを組んだら生命保険の見直しを!
住宅ローンを組む時は、同時に生命保険を見直すことをおすすめします。
まず、削る部分を考えましょう。
保険料を月々2万円払っている人が、7,000円で収まったりすることもあります。
生命保険に入っている人は、基本的に死亡保障と入院保障を付けていると思いますが、団信に入ったら死亡保障の部分は抜いてもいいかもしれません。
ローンの契約者が亡くなった時に何千万円も保険金が下りる設定になっているとしたら、死亡保障を住宅ローンに収入保障を足したくらいの金額に抑えてもいいかもしれません。
それで保険料の支払額を下げられます。
ですが長期固定金利住宅ローンの「フラット35」のように、団信に加入してもしなくても借りられるローンであれば、団信に入らず、生命保険の死亡保障を残す手もあります。
家族の安心を考えて入院保険や収入保障も
保険を見直す機会に、足した方がいいものもあります。
入院保険に入っていたら、詳しい条件を確認してください。
180日以上入院しないと使えない保険もありますが、今の病院は入院しても、ある程度回復したら通院で治療を続けることがほとんど。
軽いがんだったら、最初から入院しないケースだってあります。
がんの診断を受けた段階でお見舞金が出る保険や、休業保険、収入保障保険に入ることも考えていいと思います。
収入保障保険は何かあった時、一度にまとまったお金を受け取るタイプと、月々決まったお金が銀行口座に入ってくるタイプがあります。
何があっても家族が困らないように、住宅ローンと団信、生命保険をセットで検討しましょう。
住宅ローンに必須の団体信用生命保険。家を建てるなら健康なうちに
いつかは家族のために家を建てたいと思っている方には、少しでも早く計画を実行に移すことをおすすめします。
健康な時じゃないと住宅ローンを組めませんし、生命保険にも加入できません。
そして住宅ローンで団信に加入するなら、今入っている生命保険の見直しもしましょう。
団信は死亡時に住宅ローン分が保障されますが、別に入っている生命保険と保障範囲が被ってしまうと毎月の保障料がもったいないですよね。
また、団信では保障されない入院や収入なども加入している生命保険で賄えるか確認しておきましょう。
現在生命保険には入っていないという方は、その点も考慮して生命保険を選んでくださいね。
健康なうちに、というのももちろんですが、金利が低い今は家を建てる良いタイミングでもあります。
正直言って住宅ローンの金利が低い今は、お金を貯めて家を建てる時代じゃありません。
ローンは35年払いで組む方が多いんですが、もし金利が1%上がったとしたら、35年間の支払いの総額は、一般的な住宅の場合で560万円くらい増えてしまいます。
頑張って560万円貯金しても、全部飛んでいってしまうんです。
住宅資金は、金利が低いうちに借りた方がいいと思いませんか?
もっとお金を貯めてからと先延ばしにせず、ローンの金利が低くて自分が健康なうちに、家づくりを始めてはいかがでしょうか。
「住宅ローン返済の計算方法とは?金利が低ければいいとは限らない」で住宅ローンの計算方法に触れていますが、早めに支払い方法の種類を知っておき、プロに相談してみるのもオススメです。
そして家を建てると決めたら、万が一の時に家族の暮らしを守れるよう、保険の見直しも考えましょう。
COZYでは、お家づくりのアドバイスはもちろん、住宅ローンのご相談も承ります。
お気軽にCOZYのお家の相談窓口に来てくださいね!