安い土地と高い土地の差とは?土地の決め方のポイント
COZY札幌東ショールームの田上です。
みなさんは家を建てる上で、良い土地とはどんな場所だと思いますか?
駅やスーパーなどが近くて便利なエリア? 閑静な人気の住宅地? 職場や学校が近い場所?
中には土地の評価が良い、高価な土地を想像する人もいるのではないでしょうか。
実際のところ、土地の良し悪しは価格だけでは決まりません。
なぜなら、安くても高くてもメリットとデメリットがあり、新居を建ててどう暮らしたいかで、その家族に合う土地が異なるからです。
ただし、土地代はその土地の特徴を知る一つの目安になりますので、知っておくと便利。安い土地と高価な土地では、どんな違いがあるか見ていきましょう。
資産価値が高い土地は好立地なだけにリスクも高い
高価な土地は賃貸住宅でも人気のエリアで、主に以下が挙げられます。
・公共交通機関の駅が近いなど、利便性が良い土地(特に地下鉄沿線は高価)
・ネームバリューのある人気住宅地(札幌では宮の森、平岡など)
資産価値のある土地は、便利で町の雰囲気が良く、ステータスの高い住人が集まります。
資産価値のある土地のリスクとは?
資産価値の高い土地の全てが当てはまるとは限りませんが、良い土地だと思われている高価な土地でもリスクがあります。
日当たりの悪さ
人気のエリアには、高層マンションや商業施設が建ち並び、一軒家を建てても高い建物に囲まれて、南向きなのに日が当たらないことも。
周囲が空き地でも将来、高い建物が建つ可能性も考えられます。
交通量・人通りの多さ
交通量も人通りも多く、子供が事件や事故に巻き込まれないか、自宅を誰かに見られているのではないかと、落ち着かないという人もいます。
高い固定資産税
高価な土地は固定資産税も高くなります。高い固定資産税を払い続けられるか、というのも住む上で重要なポイントです。
安くても購入は避けたい土地の特徴
安い土地には住宅用に向いていない土地や、別途で費用がかかる土地があるので、土地の価格だけで判断するのは危険です。
駅チカだけどオススメできない旗竿地
四方八方が建物に囲まれ、道路から土地までの距離が細長く延びている旗のような形をした土地で、私は住宅用の土地としておすすめしません。
駅が近いなど好立地の場合もありますが、マンションやアパートなど高さのある建物に囲まれていたりします。しかも、入口の幅が車幅ギリギリで工事車両が入れず、クレーンで資材を入れることになったり、水道管の引き込み費用がかさむことも。
実際、「駅チカ物件の土地が仲介手数料もなく、安かったので購入した」というお客様は、家を建てることさえ難しい旗竿地だったこともありました。
せっかく新居用に買ったのに、何もできないなんて悲劇じゃありませんか。
高低差がある土地は諸費用がかさむ
道路から土地まで高低差があっても、家を立てることは可能です。
しかし、ガレージなどのことを考えると平らに整地する必要があり、土を入れたり削ったり、土留めや深基礎工事を行うなどして別途料金がかかります。
使い方次第で安価な土地でも良い土地になる
安いからといって悪い土地というわけではありません。土地の特性を知って選択肢を広げましょう。
ニュータウンは諸費用を抑えられるのでオススメ
郊外に多いニュータウンは土地代が安価なだけでなく、土地が真っ平らに整えられ無駄な費用を抑えられます。
嫌われがちな道路側が北向きの土地にだって利点がある
日当たりが良い南向きの土地を希望する方がたくさんいますが、実はガレージなどを置くと日差しが遮られてしまいます。
北向きは道路側(北側)に建物を寄せて作る傾向があり、ガレージで日当たりが悪くなる心配はありません。
家の裏側(南側)を広く取ることができ、庭やプライベートスペースとして活用するのに最適。道路に面していないので、子供を安全に遊ばせられます。
しかも、南向きよりも安価とあって購入を決める人も多いんです。
視野を広げて土地を探そう
高価な土地と安い土地の特徴を知ることで、値段だけで良い土地かどうかは決められないと分かってもらえたでしょうか?
理想の暮らしが叶う場所、そこで快適に生活できるかどうかがポイント。これは私たちハウスメーカーも、土地をご提案する時に大切にしていることです。
お客様が希望する土地が、ライフスタイルや予算にマッチしない場合、お客様が住んだことのない土地を提案することも多々あります。
知らない土地での暮らしは不安だらけですから、私たちはスーパーや学校、病院までの距離から、最寄りのバスの運行状況、除雪状況のほか、近所の住民にヒアリングした内容を伝えるなどして、そこでの暮らしをイメージしてもらっています。
そうして、今まで知らなかった町で新居を建て、満足しているお客様がたくさんいますから、「このエリアに家を建てたい」と決めつける前に、まずはどんな暮らしがしたいかを柔軟な発想で考えてみましょう。