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コーズィ

2019.03.18

札幌では新築でも結露しやすい?予防策や対処法は?

暮らしを楽しむ 家のこと

こんにちは。COZYの田上です。

 

現在賃貸住宅にお住まいのお客様から、結露についてのお悩みを聞くことがあります。

だから新しくお家を建てたいというご相談になるのですが、冬場寒くて湿度の高い札幌では、新築でも結露が発生するのでは…と気になる方もいるようです。

 

札幌だから結露しやすい?そもそも結露ってどうやってできる?

そんなところからお話を始めて、結露に悩まされない住環境づくりを考えていきたいと思います。

 

 

結露ができる仕組みは札幌も本州も一緒!

住宅内の結露がどういう仕組みで発生するか、意外とこれを知らない方が多いようです。

寒い屋外と温かい家の中、この温度差が結露の原因。

コップに氷水を入れて常温下に置いておくと、外側に水滴がつきますよね。これと同じ理屈です。

それなら外と中の温度差をなくせば結露しないということになりますが、冬場に暖房を使わないわけにはいきません。

まさにその暖房に使っている器具自体が、結露の原因の一つとなっている場合もあります。

北海道だと石油ストーブが広く普及していますが、燃焼中に水蒸気が発生するので家の中の湿度が高まり、これが結露の原因になりえます。

本州では局所的暖房、例えばこたつで考えると、人体から発する水分が内部で蒸発しきれず、下のフローリングが結露してしまったという例も少なくありません。

 

そういう意味では、北海道だから特に結露が発生しやすいということは一概に言えないと思います。

ただし、家の建て方は本州と違いますので、断熱性や気密性が高い北海道の住宅はどうなのかということについては次の項目でご説明しますね。

 

 

結露はもうこりごり!札幌で新築を建てる前にできる対策

僕のお客様で、賃貸の古い一軒家にお住まいで、それこそ結露がひどくてお子さんがアレルギーを発症したので早く新築を建てたいと来られた方がいます。

実際に当時のお宅にお邪魔すると、家の中がカビ臭いんです。

窓のアルミサッシの下が木の建具で、もうカビというか苔のようなものが付いて取れないというすさまじい状況でした。

 

現在、新築を建てるならまずここまでの事態に陥る心配はありません。

アルミサッシは、触れてみるとわかるように外の気温がそのまま伝わってくるので、家の内部の水蒸気がどんどん結露として付着していきます。

ですが、現在の新築住宅のほとんどには樹脂製サッシが使われていて、さらに二重窓で「動かない空気の層」を作ることで外気温の影響を受けにくいようになっています。

 

このように断熱性・気密性が高い住宅となると、結露対策を考える上で大切なのが換気です。

この点についても、2003(平成15)年の建築基準法改正以来、すべての新築一般住宅に24時間換気システムの設置が義務付けられています。

 

あとは、水蒸気が発生しない暖房設備を取り入れること。

COZYのお家であればセントラル暖房でパネルヒーターを取り付けているので、水蒸気とは無縁です。

また、換気を上手に行っていればお家全体の温度が一定に保たれるので、ある部屋と別な部屋との間に結露の一因となる温度差も生まれません。

 

ですから、結露対策という意味では、お打ち合わせの段階でお客様の側からプラスαの施工依頼はしなくても大丈夫。

より慎重に建てたいのであれば、あまり大きな窓を作らないようにするとか、断熱材や換気システムを比較してみるとかっていうことはやってみてもいいでしょう。

 

こちらの記事では結露の原因について解説しています。あわせてご覧ください。
「結露」の原因は窓だけじゃない!?新築前の対策をチェック! ?LIXILの窓のスゴさ大調査vol.3

 

新築の結露は住み方を見直して、複合的な対策を

換気システムのスイッチ

さて、これからの新築住宅に関して、構造面では結露の心配がほとんどないことを理解していただけたでしょうか。

それでも僕のところには「結露しちゃった!」とオーナー様からお電話が入ることがあります。

結露対策、実は住み方が一番重要なポイントなんです。

 

一例として、お電話をくださったオーナー様のところへ行ってみると、家の中に洗濯物がたくさん干してありました。

加湿器は3台もあって「寒いから」と換気口も閉じたまま。

これじゃあ湿度が高すぎて、結露するのが当たり前じゃないですか!という状況です。

また「除湿機を買ったのに寝室が結露する」という別なオーナー様には「いや、お部屋を温めていないじゃないですか」とツッコませていただきました(笑)

寒い部屋に家族数人で寝れば、寝汗や呼吸が湿気となってお部屋の中に溜まります。

人間の体が発する水分量って意外と多くて、室内の湿度にけっこう影響を及ぼすんですよ。

 

高断熱、高気密の家を建てても、使い方を間違えてしまうとよくない状況になりえます。

「寒いから」と換気システムを止めてしまう方もしばしばいらっしゃいますが、蓋の開放具合や風量の調整次第で本当は問題なく使えるはず。

 

結露が発生しにくい住み方のポイントは以下の3つです。

 

【1】各部屋の温度に差が出ないようにする。

何度も言うように「温度差」が結露を発生させます。

換気システムと暖房を組み合わせるという考え方で家全体の温度が一定に保たれるよう使ってみてください。

 

 

【2】湿気の元をなるべく作らない。

僕の家でもやっていますが、乾燥機があるご家庭なら、毎日でなくても効果的に使用した方がいいと思います。

寝具のような大物を洗う時は布団対応可のコインランドリーを利用するのがベスト。

コストも安いし、一度に大量に洗えて乾燥までしてくれるので、僕も季節の変わり目にはよく使っています。

 

 

【3】換気システムを効果的に使う

常に新鮮な空気を取り入れることで、空気中に含まれるカビの胞子などを排出することができます。

古い空気が留まってしまうと、結露以前に体にもよくありません。

今でこそ有害な化学物質は使われていませんが、アレルギー体質の方の中には、家づくりに使われる接着剤に過敏な方もいると聞きます。

そうでない方でもハウスダストやカビの胞子などが空気中に増えていくと、健康被害を受ける可能性も。

ゆるやかに家の中の空気を排出し、ゆるやかに外の空気を取り込むように自分たちで調整すれば、寒いと感じるほど一気に室内の温度が下がることはありません。

 

以上を複合的に実践することで結露を極力防ぐことができると思います。

洗濯物を干していなくても部屋同士に温度差があったり、換気が不十分だったりすると意味がないので、トータルバランスを考えて実践していくことが重要です。

 

 

結露のない家はない!札幌に新築を建てるなら住み方を考えよう

一家団欒している三人家族

他社の話で「結露はできませんよと言われたのにできた」というお客様の話を聞いたことがありますが、その営業マンはたぶん「結露はできにくいですよ」と言いたかったのだと思います。

結露ができない=湿度ゼロということですから、そんなお家は地球上のどこにもないでしょう。

 

構造上、現在の新築住宅は結露が発生しにくくなっていますが、やっぱり住み方次第というところが一番です。

お子さんが多いお宅は洗濯物も多いでしょうし、お肌を気にする奥様が除湿機を入れている場合もあるでしょう。

結露予防には湿度を40%くらいに保つのが理想ですが、専業主婦などお家で過ごす時間が長い方にしてみると「ちょっと乾燥してるかな」と感じるのがこの辺です。

 

また、家族の人数が多いオーナー様から「結露した」とご連絡を受けたこともありますが、お話を聞いてみると発生したのは夕方で、昼間は大丈夫とのこと。

どうやら夕飯の支度中に発生した水蒸気と、家族の多くが在宅している時間帯だったということが重なって、一時的に湿度が高まったのが原因だったようです。

窓枠から水が垂れるほどになると問題ですが、窓ガラスの角にちょっと水滴が付く程度の「結露」なら、どこの家にも発生する可能性があります。

 

このように、結露対策のために住み方を見直すといっても、各家庭の家族構成やライフスタイルによって事情が異なります。

 

「住んでからが大切」という考えのもと住宅を販売している僕らは、それぞれの事情をよくお聞きした上でアドバイスするよう心がけています。

COZYの場合、アフターフォローとして、例えば換気システムの効果的な使い方などを改めてご説明することも重要だと考えています。

 

現在のお住まいに不安や不満を抱えていて新築住宅の購入を検討している方は、どんなお悩みでも札幌COZYの新築一戸建て相談窓口で親身にご対応しますので、お気軽にお問い合わせください。

 

 

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