住宅にアリが侵入!増殖の被害を防ぐ対策とは
COZY札幌豊平ショールームの川口です。
今回は僕の実体験。我が家でアリが大量発生した話です。
第一発見者は、虫が大嫌いな妻。
「新築なのにアリが出るなんておかしいでしょ!!今すぐ帰ってきて!」って、ものすごい剣幕でケータイに電話がかかってきました…。
一度に30~40匹も家の中で見ちゃったら、確かに気持ち悪いですよね。
でもね、新築はアリが出やすいものなんです。ホントに。
契約書で「アリは発生します」とうたっているほどです。
もちろん契約時も引き渡しの時にも、必ずお客様に伝えています。
だからこそ快適に住めるよう、最初からきちんと予防することが肝心なんです。
新築に大量のアリ!その原因は?
そもそも、なぜ、どこからアリが入ってくるんでしょう。
子どもの頃、土を掘ったらわ~っとアリが出てきたことありませんか?
これと一緒なんですよね。
住宅は地面を掘り起こして基礎を作るので、どうしてもアリが出やすくなってしまうんです。もともと虫が多い・少ないといった環境の違いはありますが、アリは街ナカでも、どの住宅会社で建てても出てくる可能性があります。
発生する時期は、やっぱり夏場。
昨年は特に出やすい気候だったのか、我が家と同じ日にお隣もアリが出て、同様のクレームがすごく多い年でした。
妻は2階でアリを発見しました。数が数だったので、これは巣が出来てるかも?と、速攻業者さんに連絡。調べてもらうと床下で増殖していたので、そこに薬剤をまくだけでなく、雑草が生えている場所も虫が出やすいため家の周囲に除草剤も散布し、徹底的に駆除してもらいました。
たまたま1匹2匹入ってきただけならすぐに駆除できますが、家の中で増殖してしまうと、業者さんに依頼するしか方法はありません。
アリが家の中に侵入しなければ増殖することもないので、肝心なのはとにかく予防! 虫が活動する春夏は定期的に薬剤をまいて、発生を防ぐ努力が必要なんです。
この一件以来、対策を続けているので今年は快適。
僕もいい教訓になりました。
「薬を定期的に散布」がアリ侵入防止の鉄則
アリが入ってきやすい場所は、やはり窓や玄関などの開口部。
ほかに、建物や土台に雨水が入らないように設置する「水切り」の上の隙間などからも登ってきます。
要は、ちょっとした隙間があれば入ってきちゃう、ってこと。高気密の家だって侵入できる場所は必ずあります。
僕の家の場合は、暖房の下の通気口から登ってきたようでした。
本来、換気のために開けておくべき通気口ですが、昨年はアリが入らないようにガムテープで完全にふさぎました。
今年は確実に予防するため、暖かくなる5、6月ころからアリ駆除用の薬剤を定期的にまいてます。涼しくなる9月頃まで継続するのがポイントです。
薬剤は「アリの巣コロリ」といった、ホームセンターなどで市販されているもので十分。ちなみに僕のお勧めは、屋外用なら粉状のタイプです。
散布場所は、家の周りとコンクリートの基礎、水切り部分のほか、必要に応じて雑草が生えている場所や塀の基礎部分にもまくといいと思います。
湿気が多いと出やすいので、雨が降った翌日も散布した方が安心です。
また、ご存知のようにアリは甘いものに寄ってきます。
お子さんのいる家庭であれば、お菓子やかき氷の食べこぼしに気をつけた方がいいですね。BBQに使ったタレやジュースなども同様です。
新築でも虫は出る。だからこそ事前の知識が大事
正直、以前はお客さんから「家にめっちゃアリ出るんですけど」と言われても、心のどこかで「とはいってもアリですよね」くらいに思ってました。
それが昨年のアリ発生時に、妻が「もうこんな家に住めない、実家に帰る!」と言い出し、初めて事の重大さを実感した訳です。
どこか他人事だった僕も、それがどれほど嫌だったのか理解できました…。
当然これまでもお客様にはちゃんと対応してきましたが、今は、心の底から「すぐ対処してあげないと!」という気持ちになりました。
たかがアリ、されどアリです。
思い起こせば、僕も東京に住んでいたころ似たような経験してました。
当時勤めてた会社の寮で、違う人の部屋に扉と床の隙間からゴキブリが入っていくのを見てしまったんですよ。も~気持ち悪くって、速攻引っ越しましたね。
新築だったら、そういう嫌な気持ちはなおさら強くなると思います。
とはいえたとえ新築でも、虫が出ることはあります。
必要なのは、正しい知識。
そこをちゃんと伝えることも、僕らの大事な仕事です。
正しい予防で新居を快適に保つ
新築に限りませんが、アリが家の中に侵入したり増殖するのは、決してレアケースではありません。
だからこそ定期的に薬剤をまく、甘い食べ物や飲み物をこぼしたまま放置しないなど、継続的な対策が必要。「予防」にまさる対策はありません。
せっかく手に入れたマイホーム。
ストレスを抱えたり、当社で建てたことを後悔してほしくありません。「新築でも起こりうること」を理解していただき、正しい対策に役立てていただければうれしいです。