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2018.03.15

地鎮祭とは?目的や費用など、知っておきたい地鎮祭の基礎知識

家を買う 家づくりの基本

こんにちは、COZY札幌豊平ショールームの山下です。

新築工事に入る前の更地で、神主さんが祈祷している場面を見たことはありませんか?

これは、これから家を建てる土地に敬意を払って挨拶し、工事の安全と家の繁栄を祈願する「地鎮祭(じちんさい)」と呼ばれる儀式です。

 

家を建てる際の儀式なので、ほとんどの方にとって経験する機会は一生に一回あるかないか。それだけに何をするのかなど、未知の行事ですよね。

今回は地鎮祭の意味や流れ、マナーといった基礎知識をざっとご紹介します。

 

地鎮祭の儀式はどんなもの?

地鎮祭とは、新築工事の着工前に行う儀式。

 

その土地を守ってくれている神様「産土神(うぶすなのかみ)」に、「ここに家を建てるので、よろしくお願いします」と挨拶する行事です。

地域や信仰によって形式は異なるようですが、一般的なのは神式。

神社から神主さんに来ていただいて執り行います。

 

家を建てる人は必ず行うのか?というと、実はそうではありません。

やるかどうかは、お客様の自由。
住宅メーカーによっては、地鎮祭の費用が最初から見積もりに入っているケースもあるようですが、多くの会社はお客様に決めてもらっていますし、COZYも同様です。

 

地鎮祭を行うかどうかって、結局は気持ちの問題なんですよね。

「行うのが当たり前」「家づくりの思い出に」という人もいれば、信仰が違う、お金がかかるといった理由でやらない人もいます。

 

特徴的な3つの儀式

地鎮祭では式次第に沿ってお祓いや祈願などを行いますが、次の3つが特徴的かと思います。

 

四方祓(しほうはらい)の儀

紙と麻を切って作った切麻(きりぬさ)を米や塩とともに土地の中央と四隅にまき、祓い清める儀式。切麻は少し大きめの紙吹雪のような感じです。

神主さんに続いてお施主さんも同様に四隅を回ります。

 

 

鍬入れの儀

円錐形に盛った砂を施主が鍬(くわ)で掘り、施工者が鋤(すき)ですくい、神様に工事の開始を告げる儀式。

「エイ、エイ、エイ」のかけ声とともに三度行います。恥ずかしがらずに大きな声で行ってくださいね。

 

 

鎮物埋葬の儀

鎮物(しずめもの)は、土地の神様を鎮めるためのお守りのようなもの。

鍬入れの儀の時に神主さんが砂の中に埋めるんですが、地鎮祭後に受け取り、基礎工事が始まる時に建物中心の地中に埋めます。

 

知っておきたい!地鎮祭の流れと準備

地鎮祭の目的や内容以外にも、まだ疑問に思うことはいろいろありますよね。当日を迎える前に知っておきたいポイントを整理してみます。

 

①地鎮祭を行う時期は?

「新築工事の着工直前」なので、家の完成から逆算するとだいたい4カ月くらい前。

春完成であれば、雪が降る直前くらいでしょうか。

また着工前には、建物の正確な位置や基礎の高さをお施主様に確認してもらう「遣り方立会い」という作業があり、その立会いと同じ日に行います。

 

②所要時間は?

地鎮祭そのものは30分程度。その後、遣り方立会いも行うためトータルで1時間弱くらいです。

地鎮祭を行わない場合は、遣り方立会いのみなので15~20分程度で終わります。

 

③日取りはどうやって決める?

縁起を担ぐ方は、吉日とされる大安、先勝、友引を選ぶようです。

でも大安にこだわると日にちが限られる上、その日に神主さんなど色々な人のスケジュールを合わせるのが難しい場合も。

大安にこだわりたい方は、日程に余裕を持って考えた方が良いです。

 

④神主さんへの依頼など準備は自分で行うの?

お施主さんは基本的に何もしなくて大丈夫。
営業担当が神社に依頼し、神社の方で魚や野菜、果物など必要なお供え物や道具を一式用意してくれます。

COZYは西野神社さんに依頼しています。

 

⑤地鎮祭にかかる費用は?

神主さんへのお礼である玉串料(初穂料)が必要です。

当日のし袋に現金を入れて神主さんへ直接渡していただきます。相場は一般的に3~5万円のようですが、COZYではすべてのお施主さんに35,000円でお願いしています。

 

⑥誰が出席するの?

お施主さんのほか、現場監督の工事責任者、営業担当。

メーカーによっては大工さんが来るところもあり、着工前の関係者の顔合わせの場にもなります。

お施主さんによっては、ご両親など親族を呼ばれる方もいます。

 

⑦服装のマナーはある?

特に決まりはないのでごく普通の服で大丈夫ですが、だらしない格好は避けるべき。

儀式の最中は帽子はNGです。
前日または当日が悪天候の場合は足元がぬかるむので、長靴など汚れても構わない靴をはくこと。

冬場は防寒対策を万全にしましょう。

 

⑧お供え物は最後どうするの?

COZYの場合、海の幸、山の幸、清酒、お米など7つのお供え物は、地鎮祭終了後にお施主さんに持ち帰ってもらっています。

段ボール山盛りになるほどの量があります。

魚は尾頭付きの鯛なので、持ち帰った後の調理方法をあらかじめ考えておくといいでしょう。

 

儀式を楽しんで家族の大切な思い出に!

地鎮祭をやるかどうかは個人の自由ですし、なかには神主さんは呼ばず個人で準備して行うという人もいます。

でも僕個人的な意見としては、きちんとやった方がいい。

 

多くの方にとって家づくりは一生に一度。
地鎮祭もその時しか出来ません。

今後ずっと暮らしていく家を建てるんですから、しっかり安全を祈願して着工した方が気持ちの上でも安心です。

無理におすすめすることはありませんが、やって後悔することはないと思います。

また、家族にとっては特別な思い出になります。

 

神主さんが読み上げる祝詞(のりと)の中にはお施主さんの名前が出てくるので、聞いていれば「自分の名前が読み上げられた!」って楽しくなりますし、写真や動画の撮影も自由。

地鎮祭終了後は、祭壇前での記念撮影がお約束です。

建物の完成後に見返せば、「更地だった場所にこんな家が建ったんだなぁ」と感慨深いですし、小さかったお子さんが成長してから家族で見るのも楽しいものですよ。

 

地鎮祭は「しないとダメ」とも「やらなくていい」ともいえません。

ただ、記念に残るセレモニーですから、せっかくやるならしっかり楽しんで欲しいなと思います。

 

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