光熱費が値上がり!抑える方法を灯油・電気・ガス・水道料金で解説
こんにちは。COZYの渋川です。
2021年冬は石油価格が高騰し、電気・ガスも値上がり。
だからといって使わないわけにはいかないし、暖房必須の北海道民としてはしんどいですよね…。
光熱費の節約は日々の積み重ねが大事。
気を付けるべきポイントをお教えします。
灯油・電気・ガスが値上がり!その背景や光熱費の相場を解説
光熱費の値上がりはその時その時の事情があります。
さまざまな要因が複合的に絡むケースも多いので、一律してこれが原因とはなかなか僕らには言い切れないのですが、現在の値上がりの背景として考えられる背景をお伝えします。
また、世帯人数別の光熱費の相場もご紹介しますので、ご自身の家庭と比較してどうかチェックしてみてください。
光熱費の値上がりの背景とは?
今回の光熱費の値上がりには、コロナ禍の影響が及んでいる部分も多いです。
例えば灯油の値上がりは原油価格が高騰していることが直接の原因ですが、日本では円安も一因となっていると考えられています。
そもそも原油価格が高騰しているのはなぜかというと、世界的にワクチン接種が進み、経済活動が急激に再開して需要が高まっているから、とのこと。
電気やガスも火力発電に使うLNG(液化天然ガス)の輸入も以前より高値で行われるようになったので、大手国内電力会社10社すべて値上げとなったのだそうです。
世帯人数別の光熱費の相場
…と、このように原因を知ったところで僕たち庶民にはどうすることもできず、僕もお客様に節約方法をアドバイスするしかありません(泣)。
その前に、普段の光熱費がどれくらいかかっているか、総務省が発行している「家計調査年報(2020年)」から抜き出してみます。
2人以上の世帯の光熱費(月平均額):合計2万1836円
- 電気代 1万671円
- ガス代 4,729円
- 他の光熱 1,182円
- 上下水道料 5,255円
今年は値上がりしていますし、ご家族の人数によって違いは出てくると思いますが、みなさんのご家庭の昨年の光熱費と比べてみていかがでしょうか。
「うちって高い⁉」と感じる場合は、使い方の見直しが必要かもしれませんよ。
光熱費の値上がりに負けない!費用を抑える方法を解説
光熱費を節約するには、使わなければならない時といらない時を把握して、設備を効果的かつ効率よく使うのがポイントです。
灯油代を節約するには
COZYのお家は標準が灯油とガスの併用タイプとなっています。
うちを含めて、建築基準法に適合する現在の新築住宅は断熱性・気密性に優れているので冬でも安心して過ごせるようになっています。
当社でもお客様から「寒い」というお声をいただくことはまずありません。
ですが一度だけ、「寒い」とおっしゃるお客様がいらっしゃいました。
これがまさに灯油代の節約に関わるお話。
COZYのお家に備わっているパネルヒーターはボイラーによるメイン出力と、ヒーター側の絞りをそれぞれ調整することができます。
真冬の時季におすすめの使い方は、メイン出力を大きめにしておいてあとはヒーター側の絞りで調節するという方法。
ですがこちらのお客様の場合、灯油代を節約しようとメインを下げていたために、ヒーター内の不凍液が中温以上に暖まらないという状態だったので、寒い思いをされていたのです。
これでも着込んで対応できるうちはいいですが、パネルヒーターでは足りないと自己判断してほかの暖房器具を併用してしまうと、余分な光熱費がかかってしまったことでしょう。
電気や水道に関しては「使わない時は消す」という考え方が浸透していますが、灯油はそうとは限らないようです。
パネルヒーターの使い方のコツとしてもう一つ、晩秋あたりから最低出力で常時稼働しておくという方法があります。
なぜかというと、本格的な冬を迎えてからヒーターを使い始めると、設定室温に合わせるために急激にボイラーが稼働して灯油の消費量が上がり、設備自体にも負担がかかるから。
常時稼働といっても設定温度に達すればサーモスタットで自動的に止まるので安心してください。
お家の気温が下がりすぎないよう緩やかに暖めておくことで、体感的にも快適な温度が保てるところもメリットです。
FF式石油ストーブをお使いの方も、夜消して寝ると、朝起きて点火してから暖まるまでに、夜通しつけっぱなしにするより多く石油を消費してしまうという話を聞いたことがあると思います。
「セントラルヒーティングのオトクな使い方。家全体をふんわり節約保温」でも、パネルヒーターの使い方について解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
電気代を節約するには
電気はやっぱり、使わないところはこまめに消す、待機電力の不要な部分を見直すことですね。
ただエアコンに関してはパネルヒーターと一緒で、つけっぱなしの方が効果的である場合も多いです。
ハウスメーカーのスタッフとしてお家づくりの段階からできることをアドバイスすると、狭い範囲の照明を複数付けるよりも、広い範囲を照らせる照明のほうが節約になります。
ペンダントライトを複数採用するよりも、シーリングライトで広く照らす方が節約の意味では効果的ということですね。
コーディネートにこだわりたい方には譲れないポイントかもしれませんが、節約重視であれば照明器具が少ない方が電気代を抑えられると、覚えておいて損はありません。
逆に、手元灯で済む作業はメイン照明を使わないなど意識の切り替えでできる工夫もあると思います。
ガス代を節約するには
ガスは住む場所によって供給方法が異なり、札幌では都市ガスかプロパンガスになります。
使用料には差があって、月に1万~1万5,000円くらいプロパンの方が高くなると言われており、プロパンの業者さんによってもだいぶ違うみたいなので比較検討が必要ですね。
だからもしガス代の節約を重視するなら、都市ガスの供給エリアに住むこともご検討を。
札幌はプロパンの地域も多いのですが、駅が近いなど利便性の高い場所とか、集合住宅や新興住宅地のあるエリアだと都市ガスが引かれている可能性が高いです。
都市ガスを使える地域にお住まいで北海道ガスの契約者であれば「コレモ」という設備を導入するのが僕のおすすめ。
こちらについては次の項目でご説明します!
水道代を節約するには
電気と同じようにこまめに止水しましょう。
洗顔や炊事の時に流しっぱなしにする習慣がある人は、見直してください。
お風呂は追い炊き機能が付いたものにしておくと、ご家族の入浴時間が多少ズレても温め直すことができます。
新築戸建てであれば、今はシャワーにしろトイレにしろ節水機能に優れた設備を採用しているところが大半だと思います。
長年住んでいるお家で設備も古くなってきているのであれば、シャワーだけ、トイレだけを節水タイプに買い換えるのも効果的ですね。
電気&ガスの光熱費を抑えるなら「コレモ」がおすすめ!
「コレモ」は北海道ガスが販売するマイホーム発電システム。
ガス発電の際の発生熱をお家の暖房に使う仕組みですが、住んでいる人から見ると「暖房を使うたび発電し、その電気を売ることができる」というイメージです。
冬場の暖房が必須となる北海道にぴったりの設備なんですよ。
導入の際には省エネ性が高い給湯器「エコジョーズ」とセットでの運用となります。
北海道ガスの試算によれば、年間光熱費がオール電化(従来型)で65万円、灯油セントラルで45万円となるところ、コレモ+エコジョーズ(都市ガス使用)で35万円までコストダウン。
これは月々の電気・ガス代が安くなるということではなく、前述のように売電によって電気・ガス代が相殺されているんですね。
人によっては春先から9月くらいまでの数カ月、電気・ガス代が0円だったというケースも。
実は僕のお客様なんですが、「ガス代の請求書、そっちに回ってませんか?請求が来ないんだけど…」ってお問い合わせをいただいたんですよ。
そこのお宅は3人家族で、冬もそこまで暖房をフルに使ったつもりもなかったそうですが、数カ月も0円で過ごせたことに驚いていて、僕もびっくりしました(笑)。
「コレモ」を使うメリットとしては、「北ガスのでんき」と併せて使えば割引が適用されること、また、災害時でも使えるところもポイントです。
停電時でも給湯や暖房が使えて、非常用コンセントから給電もできるので、2018年の北海道胆振東部地震以降、注目が高まっています。
コレモについてさらに詳しく知りたい方は、「家庭でガスから電気をつくる「コレモ」で もっとお得に賢い暮らし!北ガスショールーム探検vol.1」もぜひご覧ください!
光熱費の値上がりには費用を抑える方法で対処しよう
光熱費の値上がりにはその時その時の事情があり、世界情勢や災害など、背景にある要因が複雑に絡み合ってくると、一般人としては抗うこともできません。
今回のように、コロナ下の経済活動再開に伴う原油価格高騰に関しても同様で、僕たちができることは節約方法を見直すことだけ。
冬の北海道に必須の暖房には灯油が欠かせないお宅も多いですが、パネルヒーターはむしろ自動運転にしてつけっぱなしにしておく方が節約になります。ので、
ここは知識のアップデートが必要です。
電気・水道はこれまで通りこまめに消す、あるいは止めるといった心がけを。
省エネ・節水タイプの設備へ買い換えるのも一つの手です。
ガスはプロパンならよりお得に使える業者選びが重要。
都市ガスの供給されるエリアに住むことができるのならば、プロパンよりだいぶ安価に利用できますし、「コレモ」+「エコジョーズ」導入でさらに光熱費を下げることが可能です。
光熱費の節約方法はいろいろありますが、ご家族の人数や暮らし方によって向いている方法、向いていない方法が分かれてくると思います。
今のお住まいが寒いと感じる方、お家づくりを考える中で光熱費を抑えた暮らしがしたい方は、一度ご相談にお越しください。
当社のオープンハウスをご覧になれば、現在の新築住宅の暖かさを体感していただけると思いますよ!