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2024.07.19 厚谷 佳純

第1種換気と第3種換気の違いとは?メリット・デメリットも紹介

暮らしを楽しむ 家のこと

 

こんにちは。COZYの厚谷です。

 

現在の建築基準法では、新築には24時間換気システムを設置することが義務付けられています。

換気システムには給気と排気の方法によって第1種、第2種、第3種と3つの種類がありますが、住宅では第1種か第3種が採用されるのが一般的です。

 

ご自身で選ぶような場面はあまりないかもしれませんが、知識の一つとして覚えておいていただくと良いと思います。

 

 

まずは換気システムの種類を知ろう。換気が必要なのはなぜ?

そもそも新築になぜ換気システムが必要かというと、近年の建築物は非常に気密性能が高くなった一方で、換気がしにくくなってしまったから。

換気がしにくくなることで、シックハウス症候群のリスクが高まり、その対策として換気システムが導入されたという背景があります。

 

換気方法には開口部を設けるなど自然に任せたやり方もありますが、現在の新築住宅は機械を使うシステムを採用するのが主流です。

 

このシステムには第1種、第2種、第3種と3つの種類があり、給気・排気のどちらか、または両方に機械を使うかどうかによって区別されています。

  • 第1種換気:給気・排気ともに機械で行う
  • 第2種換気:給気を機械で取り入れ、排気は自然に排気口や窓、ドアなどから行う
  • 第3種換気:給気口から自然に外気を取り入れ、排気は機械で行う

 

これらのうち、第2種換気は室内の空気圧が高くなることによって排気口から異物や細菌が入ってこられなくなるため、病院や食品工場、クリーンルームなど特殊な環境で採用されることが多いです。

住宅に関しては第1種換気または第3種換気を採用するケースがほとんどで、第2種換気はめったに使われることがありません。

 

3種類の換気システムについてはほかのコラムでもご紹介していますのでお目通しください。

新築住宅に必要な24時間換気システムの種類と特徴を徹底解説!

シンプルで高性能な新築一戸建て「cozy」

 

 

第1種換気と第3種換気の違いとは?メリット・デメリットも

第1種換気と第3種換気

それでは、住宅に採用される第1種換気と第3種換気について、それぞれのメリットとデメリットをご紹介します。

排気は両方とも機械で行いますが、給気に関しては第1種換気は機械で、第3種換気は自然に行うという違いがあります。

 

第1種換気のメリット

まずは第1種換気のメリットを見ていきましょう。

 

外気温の影響を受けにくい(※熱交換システムが付いている場合)

第一種換気の場合、 給気を機械で行います。

機械にはさまざまな機能を付与することができ、給気側に熱交換システムを取り付ければ、外の空気を室温に近づけてから取り入れることができます。

 

トータルで考えると光熱費がお得(※熱交換システムが付いている場合)

第3種換気では排気の際のみ機械を使うのに対し、第1種換気では給気・排気ともに機械式になりますから、COZYの試算によればシステムそのものの稼働コストは第1種換気のほうが年間1,000円程度多くかかると出ています。

でも、第3種換気では外気をそのまま取り入れることによって室温に影響が出るため、その分の冷暖房費を考慮すると年間の光熱費は第1種換気の方が安く済むと考えられます。

 

調湿機能も付与できる

採用する機械次第ではありますが、熱交換システムに加えてセンサー式の調湿機能が付いた製品を使うと年中より快適に過ごせます。

冬場に何台も加湿器を使わなければならないということもなくなってくると思います。

 

第1種換気のデメリット

節約効果も期待できる第1種換気ですが、デメリットもあります。

 

給気用の機械を入れるスペースが必要

第3種換気と比べると、給気用の機械が1台多くなりますので、2台の機械を設置するのである程度場所を取ります。

 

初期費用がかかる

機械の台数が多い分、第3種換気よりも導入コストが高くなります。

 

小さな虫が入りやすい

雪虫のような小さな虫を吸い込みがちです。

ただし、この点については、フィルターを付けることで室内まで入り込まないように対策することは可能です。

 

第3種換気のメリット

続いて、第3種換気のメリットをご紹介します。

 

設置スペースが1台分で済む

排気用の機械だけなので、第1種換気と比べると設置スペースは少なくて済みます。

 

初期費用が抑えられる

機械が1台だけなので、2台使う第1種換気よりは安価です。

 

第3種換気のデメリット

第3種換気のデメリットも比較して検討してください。

 

外気温の影響を受けやすい

第1種換気よりも外気温に影響されやすい面があります。

 

冷暖房費が余分にかかる

外気をそのまま取り込むので、室温を適温に保つための冷暖房費が余分にかかってしまいます。

 

 

このほかメンテナンスに関してはいずれも定期的に給排気口のお掃除やスポンジの交換をしていただく必要があり、メリット・デメリットというほどの違いはないと思います。

メーカーさんによると耐久性はいずれも15年程度、故障の場合は部品交換という対応になるそうで、ここにも違いはありません。

 

ちなみに、2024年以降に着工するCOZYのお家には基本的に第1種換気を採用しています。

 

しいていえば機械が2台ある第1種換気のほうがメンテナンスにやや手間がかかるのかもしれません。

ですが、COZYで採用している第1種換気の機械だとお手入れ時期にランプが光って知らせてくれるので、うっかり忘れることがないのが個人的には便利だと思っています。

 

また、新築のお家は建材がなじむまで乾燥しがちですが、COZYの換気システムには調湿効果が付いているので、冬でも湿度が下がりにくいのが大きなメリットになっています。

 

換気システムが実際にどんなものか、どういうお手入れをするのかなどといったことが気になる方は、ぜひモデルハウスやオープンハウス見学にお越しください。

実際に見ていただけるとイメージが湧きやすいし、ほかにも参考になることがたくさんあると思います。

 

 

第1種換気と第3種換気とではどちらを選ぶのがおすすめ?

COZYのお客様で、換気システムの種類を選びたいというほどこだわる方はなかなかいらっしゃいません。

一般的にもハウスメーカーが用意しているものをそのまま使う方がほとんどでしょう。

 

どちらも換気量は同じですし、長い目で見ると光熱費がお得な第1種換気をおすすめします。

 

ですが、どうしても自分で選びたいという方にはどんなアドバイスをさせていただくかなと考えてみると…。

とにかく初期費用を抑えたいという方には第3種換気でも良いのではと思います。

ただ私の知る範囲では、第3種から第1種に切り替えていくハウスメーカーはあっても(当社ジョンソンホームズもそうです)、第1種から第3種へというパターンはないようです。

 

もちろんメリット・デメリットの捉え方は各家庭で異なると思いますので、換気システムに関して特別な要望をお持ちであれば、ハウスメーカーの担当者としっかり話し合って決めるのが一番です。

 

 

第1種換気とはどんなものか、モデルハウス&オープンハウスで見学を!

新築住宅の換気システムには第1種、第2種、第3種と3つの種類があり、給気・排気のどちらか、または両方に機械を使うかどうかによって区別されています。

住宅に関しては第1種換気または第3種換気を採用するケースがほとんどです。

 

第1種換気のメリットは、熱交換システムが付いている場合、外気温の影響を受けづらく、トータルで考えると光熱費がお得な点。

調湿機能をつけることもでき、快適な住環境を実現しやすいといえます。

一方で、給気用の機械を入れるスペースが必要で、初期費用も第3種換気に比べると高くなります。

 

第3種換気は、排気用の機械のみの設置でよく、初期費用が抑えられるのがメリット。

ただし、外気温の影響を受けやすく、冷暖房費が余分にかかるというデメリットがあります。

 

換気システムは一般的にハウスメーカーが用意しているものをそのまま使うケースが大半ですが、とにかく初期費用を抑えたいという方には第3種換気でも良いのではと思います。

 

もちろんメリット・デメリットの捉え方は各家庭で異なると思います。

換気システムに関して特別な要望をお持ちであれば、ハウスメーカーの担当者としっかり話し合って決めるのが一番です。

 

換気について疑問や不安があれば、ぜひ私たちのようなハウスメーカーのスタッフにご相談ください!

 

施工事例

 

厚谷 佳純

この記事を書いた人

厚谷 佳純

はじめまして!COZYの厚谷佳純と申します。
ご覧いただきありがとうございます☺

「おうちを持つ」ということは、ある人にとっては夢を叶えることであったり、今の暮らしをより良くするためだったり、資産形成として考える方もいらっしゃったり…

でもその過程で多くの方は不安になったり、迷ったり、悩んだりすることもあると思います。

2023年に結婚し家を建てた私も、みなさんと同じでした!

その気持ちのひとつひとつに寄り添い、大切にし、向き合いながらみなさんの一生に一度のおうちづくりのサポートをさせて頂けるよう全力で頑張っていきますので、どうぞ宜しくお願い致します☺

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