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2018.11.01

パネルヒーターの不凍液交換は4年に1度!定期メンテナンスも必要

暮らしを楽しむ 家のこと

こんにちは!ジョンソンレディの神田です。

 

家を建てるにあたり、どんな暖房をつけようか考えている方も多いことでしょう。

 

COZYの暖房は基本的にすべてセントラルヒーティングとなるパネルヒーター。

効率よくおうちを暖められる反面、定期的なメンテナンスも必要となってきます。

 

例えば、パネルヒーターのなかには「不凍液」というものが流れていて、4年に一度程度の交換が必要に。

その理由や費用、そしてもし交換を行わないとどうなるの…?といった疑問についてご説明します。

 

 

パネルヒーターに不可欠な「不凍液」は2年で効果が薄れる!?

最近の住宅では主流とも言える暖房機器がパネルヒーター。

ボイラーで作った熱を、住宅内各所にあるパネルヒーターに送り、家全体を暖めるという仕組みです。このパネルヒーターのなかを流れ、熱を伝える役割を果たすのが「不凍液」。

水を使用する場合もありますが、北海道のような寒冷地では文字通り凍ることのないように成分調整したオイル状の不凍液を使うのが一般的です。

 

不凍液の特徴は、凍らないこと以外にもう一つ、防サビ剤が含まれていること。

暖房機のなかを循環して熱を伝えるとともに、内部がサビないようコーティングしていく効果もあるのです。

 

そして、その薬剤効果が薄れ始める目安が約2年。4年使い続けた頃には防サビ効果が切れるだけではなく、暖房機の内部から剥がれ落ちたサビや鉄粉などで不凍液は濁って黒ずむように…。

そのまま使い続ければ、腐食や故障の原因になります。

 

 

不凍液の交換作業は、洗浄・点検・調整も同時に実施

不凍液交換を自分で行うのは難しく、作業は専門業者に依頼することになります。作業のおおまかな流れは次の通りです。

 

1.古い不凍液を抜く。

数年の使用で濁った不凍液

▲元々は透明だった不凍液。数年の使用でこんな濁った状態に!

 

2.パネル・配管内に水を入れて高圧で循環させ、洗浄する。

圧力をかけた水でのパネル・管内の洗浄

▲圧力をかけた水でパネル・管内のサビや汚れを洗い流します

 

3.水を捨てる。

 

4.新しい不凍液を入れる。

▲新しい不凍液。さらっとして透明です

 

5.不凍液の圧力を調整する。

6.エア抜きをする。

7.試運転をする

 

所用時間は1時間半~2時間ほどで、費用は4~6万円(パネル枚数などにより異なります)。

作業中にはどこかにモレや不具合などがないかの点検も同時に行ってもらえます。

 

必要な準備としては、作業ができるようボイラーの周囲を軽く片付けて置くくらいで大丈夫。

ただし作業中は暖房を使うことはできず、もしも冬に行う場合には、いったん暖房を切って不凍液が冷えるのを待って作業することになるので、かなり時間がかかることになります。

 

 

パネルヒーターの不具合防止には、不凍液交換が必須!

ところで、この不凍液交換、もし行わずに放置するとどんなことが起こるのでしょうか?

 

汚れた液が流れることによる不具合

サビや鉄粉で濁った液が流れることで、ボイラーや配管内部が腐食しダメージを与えます。

暖房効率が落ちるケースも多く見られます。

 

 

「空気だまり」ができることによる不具合

使い続けるうちに、不凍液は少しずつ自然に目減りしていきます。

そうすると配管のなかに空気だまりができ、その部分にサビが発生することに…。

サビ部分はやがて「ピンホール」と呼ばれる小さな穴になって、そこから不凍液が漏れることになりかねません。

こうなったらもう悲劇。

配管とヒーターのパネルは密着しているため、パネルごと交換する必要が生じ、パネル1枚につき約10万円もの費用がかかります。

なお、モレが発生してから修理が完了するまでボイラーは使えず、暖房もお湯もなしで過ごすことになってしまいます。

 

このような事態を避けるためにも、4年に一度程度の不凍液交換は必要。

タイミングとしては春がオススメです。

一冬使い終えたタイミングで交換を行い、同時に暖房機器の様子もチェックしてもらえれば、次の冬を安心して快適に迎えられますよ。

 

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