ニッチで後悔しないために!注意点やおすすめの場所をチェック
こんにちは。COZYの山地です。
新築をよりおしゃれに見せる工夫の一つとして、ニッチを活用する人が増えています。
「ニッチ」とは、壁をくり抜いて作る飾り棚のこと。
上手に使えばインテリアが1ランクも2ランクもレベルアップするニッチですが、一度作るとなかなか変更がきかないので、失敗は避けたいですよね。
後悔なくニッチを活用できるよう、私が担当したオーナー様の実例を交えながら、注意点や設置場所のアイデアをご紹介します!
後悔しないために!ニッチを作るときの注意点をチェック
ニッチは壁に穴を開けて作るため、新築を建てるときに一緒に工事してしまうのが一般的。
それだけに、完成してから「やっぱりここじゃなかった」「サイズが不十分だった」と思っても容易に変更したり、なくしたりできません。
そういった失敗や後悔を避けるために、次のような点に注意しましょう。
何を置きたいかを明確に
「ここにニッチがあったら何となくよさそう」という感覚で作ることはおすすめできません。
ニッチ自体はそれほどゆとりのあるスペースではないので、置きたいものが置けなかったり、空間とオブジェとのバランスがおかしな感じになってしまったり。
あれもこれもと物を置くのも、ごちゃごちゃしてあまり見栄えのよいものではありませんよね。
何を置くか、そしてバランスはどうかというところを考えておくのが大切です。
家族で使い方をよく話し合っておく
奥様はニッチに小物をいろいろ置きたいけれど、ご主人が「えーそんなの置くの」というように、ご夫婦で意見が食い違うケースは割とよくあること。
逆にたくさんフィギュアを飾りたいご主人に対して、奥様が「掃除が大変なんだけど」と難色を示すケースもあります。
お気に入りを飾って気分をアゲるためのニッチですから、気持ちよく使えるようにご家族で話し合って納得した上で設置するのがベストです。
例えば「リビングに作るのはいやだ」というようになかなか家族の同意が得られない場合は、「キッチンのここだけ」「階段のここだけ」というように場所を変えて、譲歩できるポイントを探ってみてはいかがでしょうか。
掃除の手間も考えてみる
細かい物をたくさん置くとけっこう掃除が大変です。
これを面倒と思ってしまうと、だんだんニッチを使わなくなってしまったり…。
こまめにハンディワイパーで埃を払う、あるいは週に1回は物を取り出して掃除をするというようにニッチをきれいに保つ方法まで考えておかないと、後悔してしまうかもしれません。
家具の配置や家事動線を考慮する
家具を置いてみたらニッチがソファの背で半分隠れてしまった、なんて本当に残念!
使う予定の家具はサイズをきちんと測っておいて、配置をイメージした上でニッチの位置を決めましょう。
また、ニッチは物を置くだけでなく、インターフォンや照明等のスイッチ類、給湯器の操作パネルなどを納めて蓋をすることで壁面をすっきり見せるのにも役立ちます。
だからといってスイッチ類や操作パネルをすべてを一カ所に集めてしまうと、「照明スイッチは出入り口に近くて使いやすいけれど、給湯器がキッチンから遠くて使いにくい」などということになりかねません。
家事動線との兼ね合いも考慮して、ニッチの計画を立ててみてくださいね。
ニッチで後悔しないためには、真剣に相談に乗ってくれるハウスメーカーや工務店を見極めることも大切です。
例えば当社では、設計士が「お客様のご要望通りにニッチを作ると家事動線が不便になる」と判断した場合、何がよくないかをしっかりご説明して納得いただくようにしています。
いくら見栄えがよくても使いにくかったら意味がないので、ここはけっこう大事なところだと思っています。
ニッチで後悔しないためにおすすめの場所と活用事例を知ろう!
新築にニッチを設置するとしたら、みなさんはどんな使い方をイメージしていますか?
私がオーナー様のお宅を拝見してきて、「これいいな」と思った活用事例をご紹介します。
キッチンの立ち上がり
キッチンの立ち上がり部分に、ニッチを作りたいというご要望はけっこう多いんです。
なぜなら、ダイニングテーブルの高さに合わせて作ったニッチにお箸やカトラリーを置くようにすると、配膳の時にとっても便利だからです。
お子さんに「お箸出しておいてね」と、お手伝いのお願いもしやすくなりますよ。
あるオーナー様のお引渡しが済んだ後でお宅を訪ねたときのこと。
ダイニングテーブルとぴったりの高さにニッチができているのを見て、本当に感動しました(測っているので当たり前なのですが…)。
自分の好きな位置、好きな大きさでニッチを設置できるのは新築ならでは。
このぴったり感が気持ちよくて、いつも「設計士さんありがとう!」と心の中で叫んでしまいます(笑)。
コンロの背面の壁(ダイニング側)などキッチン周り
もう一つ、キッチンのそばになりますが、コンロの背面の壁(ダイニング側)にニッチを作れば、飾り棚として使えます。
写真立てやお気に入りの小物、アルファベットのオブジェなど、ゆとりをもって並べるとセンスよく見えますよ。
また、コンロ裏ではないですが、私が担当したオーナー様の中にはキッチン周りに縦長のニッチを付けたいという方がいらっしゃいました。
お花を飾りたいのだそうで、一輪挿しをさりげなく置けるようなニッチがとってもおしゃれでした。
玄関周り
玄関周りのニッチは、お家や車の鍵を置くのに使う方が多いですね。
今だったらマスクホルダーや消毒用アルコールをちょっと置いておいてもいいかもしれません。
来客を迎える場所なので、クリスマスやハロウィンといったイベントに合わせて可愛い小物を飾ると季節感が出ておしゃれです。
主寝室のベッドサイド
棚などが付いていないベッドを使う場合、ベッドサイドにニッチがあれば、スマホや眼鏡、時計などを置くのにぴったり。
サイドテーブルを置くよりも省スペースで済むところも嬉しいポイントです。
過去のコラムでもニッチをおしゃれに使う方法をご紹介しています。
よかったら参考にしてみてくださいね。
ニッチで新築の機能性&センスアップ!収納やインテリアのコツも
後悔しないニッチは事前の計画が大切!
ニッチを作るのにおすすめの場所は、キッチン周りや玄関、主寝室のベッドサイドなど。
ダイニングテーブル横には箸やカトラリー、玄関には家や車の鍵、ベッドサイドにはスマホや眼鏡、時計を置くというように実用的な使い方ができます。
キッチン周りにお花を活けたり、玄関に季節の小物を飾ったりと、ワンポイントのおしゃれが楽しめるのもニッチのいいところ。
いずれにしても、事前に置きたいものを決めておくことが後悔しないための一番のポイントです。
また、ご家族で意見が食い違う場合はお互いに納得するまでよく話し合って、気持ちよく使ってほしいと思います。
小物をたくさん置くと掃除の手間がかかってしまうので、きれいに保つ工夫をルーティンにしてしまいましょう。
使う予定の家具のサイズをきちんと測ってからニッチの配置を決める、スイッチ類や操作パネルを収納するニッチの場合は家事動線との兼ね合いを考慮することも大切です。
ニッチで後悔しないためには、真剣に相談に乗ってくれるハウスメーカーや工務店を選びましょう。
モデルハウスやオープンハウスでも、ニッチの活用例をご覧いただけるケースがあります。
実物を見ることでイメージしやすくなると思いますので、一度足を運んでみてくださいね!