ガスボイラーと灯油ボイラーの違いを比較!メリット・デメリットは?
こんにちは、COZYの堀です。
近年さまざまな物が値上がりしていく中で、どうしても削るわけにいかないのが光熱費。
日々の工夫で多少節約できるとはいえ、命に関わる暑さや寒さは我慢できるものではありません。
最近は、新築を建てる際にガスボイラーと灯油ボイラーのどちらがいいのかなと迷う人も増えているようで、実際にお客様からご相談を受けることも多いです。
一概に「こちらがいい」と決めつけることはできませんが、今回のコラムが皆さんの判断材料の一つとなり、少しでもお役に立てればうれしいです。
ガスボイラーと灯油ボイラーの違いは?両者を比較!
ガスボイラーと灯油ボイラーの大きな違いは熱源や燃料です。
それぞれガスまたは灯油を燃焼させることで熱を発し、その熱が暖房や給湯のために使われるという仕組みになっています。
このほかの、ランニングコストや設置費用、耐用年数について両者を比較してみました。
ランニングコスト
ガスも灯油も世の中の情勢によって価格が変動しますが、ガスの場合は都市ガスとプロパンガスとでまた価格が変わります。
一般的にはプロパンガスの方が割高で、価格設定は取扱業者によってまちまちです。
お家の広さや家族構成などそれぞれの家庭の条件によって変わってきますが、2023年10月現在、光熱費が高くなりがちな順に並べると、【プロパンガス>都市ガス>灯油】となります。
ガスボイラーと灯油ボイラーのどちらがお得になるかは、都市ガスかプロパンガスかで価格がけっこう変わってくるため、「土地による」というところはあると思います。
都市ガスはお住まいの地域によって供給されていないところがあるのです。
ちなみに札幌市の場合、都市ガスが供給されているのは市街地の一部などごく限られた範囲です。
また、同じ都市ガスでも、例えば江別市は旭川ガスの管轄になるのですが、旭川ガスの都市ガスは札幌よりも高いです。
そういうことも含めて「土地による」とお伝えしておきたいと思います。
設置費用
どちらのボイラー機器もピンからキリまでありますからここでは何とも言えませんが、本体価格は20万円~50万円程度が相場のようです。
耐用年数
耐用年数も機器によって違いますが、どちらもだいたい20年くらいで寿命が来るといわれています。
一般的に、交換にかかる費用はいずれも30万円~40万円程度です。
札幌市内で新築を建てた場合、年間でどのくらいの光熱費がかかるかを紹介したコラムもありますので、よかったらご覧ください。
北海道・札幌の新築一戸建ての光熱費はどのくらい?費用を抑えるコツも
ガスボイラーと灯油ボイラーのメリット・デメリット
ガスボイラーと灯油ボイラー、それぞれのメリット・デメリットもご紹介していきますね。
【ガスボイラーのメリット・デメリット】
- メリット:キッチンでIH調理器ではなくガスコンロを使いたい場合、ライフラインの利用料金の支払先がガス、電気、水道の3つで済む
- デメリット:2023年10月現在ではガスより光熱費が高くなる可能性が高い
【灯油ボイラーのメリット・デメリット】
- メリット:2023年10月現在ではガスより光熱費が安くなる可能性が高い
- デメリット:キッチンでIH調理器ではなくガスコンロを使いたい場合、ライフラインの支払先が灯油、電気、水道にガスを加えた4つになり、ガスの基本料金が発生する
ガスボイラーと灯油ボイラー、どんな人に向いている?
ガスボイラーと灯油ボイラー、それぞれどんな人に合っているかは、正直なところなかなか「これ」という回答ができません。
先ほど書いたように土地によって使えるガスの種類が異なる場合もありますし、家族構成や住む人それぞれのライフスタイル、お家の広さなど個々の条件を考えあわせる必要があります。
ガスボイラーか灯油ボイラーかでお迷いの方には、住みたい土地や希望のお家の広さ、家族構成など細かく伺った上でないと、なかなかアドバイスできません。
また、太陽光発電やコレモのような家庭用ガス発電機を導入するとさらに条件が変わってきます。
逆に考えれば、私たちのようなお家づくりのプロにご相談いただけたら、お客様一組一組にぴったりの方法をご提案することができます!
迷っているなら、ぜひお気軽にご相談ください。
ご参考までに、強いて言うなら、今一番コスト的に安く収められると思われるのは灯油です。
ご家族の人数が多い場合は、オールガスにすると高くつくのでおすすめしません。
逆にご家族の人数が少ない場合はガスボイラーでもいいと思いますが、プロパンの場合はしっかり価格を確認しながら業者選びをするのがいいですね。
電気温水器についても解説!
ガスボイラーと灯油ボイラーのほかに、電気を熱源とする電気温水器という選択肢もあります。
ただ、オール電化システムを導入するとなると、現在は電気代が高いのでランニングコストの負担が大きくなる可能性があります。
また、2019年に北海道全域を襲った大停電の経験からライフラインを複数持ちたいと考える人が増えたため、ガス併用という形が現実的だと思います。
電気温水器のメリットはほかの熱源を利用する機器に比べて環境に優しいこと、デメリットは停電時に給湯・暖房が使えなくなること。
また、今だと電気代がとても高くついてしまうこともデメリットに感じる方も多いでしょう。
最近、それでもあえてオール電化の新築を建てたお客様がいらっしゃると私の同期に聞いたのですが、その方はメリットである「エコだから」という理由を重視されたとのこと。
これからオール電化のお家を建てるのであれば、太陽光発電システムは導入したほうがいいですし、さらに蓄電池も備えれば停電時も安心です。
オール電化かガス併用かでまた迷う人もいらっしゃるかもしれませんね。
2つを比較したコラムもありますので、こちらも参考になさってください。
ガスボイラーと灯油ボイラーの違いを比較して検討しよう
ガスボイラーと灯油ボイラーの大きな違いは熱源です。
それぞれガスまたは灯油を燃焼させることで熱を発し、その熱が暖房や給湯のために使われるという仕組みになっています。
設置費用や耐用年数は機器によって異なりますので、ガスボイラーか灯油ボイラーかというだけでは一概に比較することは難しいです。
一番気になるランニングコストについては、ガスも灯油も世の中の情勢によって価格が変動しますが、2023年10月の「今」であれば高い順に【プロパンガス>都市ガス>灯油】となります。
ガスの場合は都市ガスとプロパンガスとで価格が変わること、プロパンガスは取扱業者によって価格設定が異なること、また、都市ガスでもお住まいの地域によって価格に差があることは注意してください。
以上のような事情から、ガスボイラーと灯油ボイラーのメリット・デメリットは「土地による」と考えるのが前提です。
それぞれどんな人に合っているかは、土地や家族構成、ライフスタイルや家の広さなどの条件を考え、あわせて検討する必要があります。
このほか、電気を熱源とする電気温水器という選択肢もあります。
これからもしオール電化のお家を建てるのであれば、太陽光発電システムと蓄電池を導入することもあわせて検討してみましょう。
今の時代、ネットでいろいろな情報を集めることもできますが、そこに載っている事例とまったく同じ条件、立地でお家を建てられるわけではありません。
ですから、個別にご相談いただくのが一番だと思います。
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