太陽光発電は地震で停電時に役立ちます!災害に備えて蓄電池の用意も大切
こんにちは、武山です!
お日様のパワーを電気に変える太陽光発電、エコなイメージもあって、興味をお持ちの方もいるでしょう。
北海道でもあちこちに大型ソーラーパネルがたくさん設置されるようになりましたが、さて、これは家庭でも使えるのかどうか、疑問に思っていませんか?
昨年起こった北海道胆振東部地震時には、全道停電というまさかの事態に。
災害時の電気の大切さやありがたさを痛感する一方で、「太陽光発電が使えたら」と思った人も多いはずです。
今回は、僕が担当するオーナー様の実体験を含めて、太陽光発電についてご紹介していきましょう!
地震で停電時に太陽光発電は使える?蓄電池も大事な理由
2018年9月6日3時7分に起こった北海道胆振東部地震。
厚真町では震度7を観測し、震源に近い苫東厚真発電所が停止。
送電線が故障したのに伴って水力発電所も止まってしまい、道内全域の約295万戸が停電しました。
その後2日間で99%まで復旧し、停電がすべて解消したと宣言されたのは10月4日。
札幌の各家庭では早いところで地震発生当日中、遅くても翌日夜には復旧しましたが、電気のある生活が当たり前だった僕たちにとってはとても長い2日間に感じられました。
地震のあとは社員みんなでお客様の安否確認。
僕が担当するオーナー・A様宅にもご連絡してみました。
A様宅は太陽光発電のパネルを設置し、オプションで蓄電池も備えています。
時期的に夏場でしたし、昼間はしっかり発電し、夜は蓄電池に貯まった電気で冷蔵庫や電子レンジ、一部の照明も使えたので「かなり安心でした」とのこと。
僕の場合、明かりがなくて暗いのも不便でしたが、困ったのが冷蔵庫。
食材を腐らせるともったいないので、いい肉とか高そうな物から先に頑張って食べちゃいました(笑)
ところがA様宅では、みんながカップ麺や乾麺を求める中、普通に冷蔵商品を買えるし、むしろ買い置きまでしてもいいくらいの状況だったそうです。
大きな地震とそれに次ぐ大規模停電で不安な時を過ごす人が多い中、A様宅では太陽光発電と蓄電池の機器のおかげで、安心して過ごすことができたようです。
停電時に慌てないために、太陽光発電のこの問題に注意
太陽光発電の使い方
基本的な使い方としては、自分の家の電力を太陽光発電で賄うというより、太陽光発電によって得た電力を売ったお金と自分の家の電気代とを相殺するというイメージ。
なので、普段はソーラーパネルで得た電力は屋外の電線へと流れていくようになっています。
設置する商品によって仕様や操作方法は異なりますが、停電時に使うためには、家の中へ電気が来るようにスイッチなどで切り替える必要があります。
太陽光発電は家中全部使えるわけではない
スイッチを切り替えたからといって、家中全部の電気器具が使えるわけではありません。
発電している電気を停電中に使うには、「自立運転モード」に切り替えて、「自立運転用コンセントに使用する電気機器への接続が必要です。
自立運転用コンセントに接続できる容量は、一般的に太陽光発電の電気量は1500Wを上限としています。
その範囲内でどこへ分配するか、あるいはどこに集中させるか、どちらかの方式をお客様に選んでもらう形になります。
家の間取りなんかにもよりますが、ブレーカーみたいなものを一つ置いて、そこからコンセントを引っ張っていろんな部屋に持っていくパターンが一つ。
または、キッチン周り、お風呂周りなど停電時でも優先的に使いたいところへ集中させるなど、いろいろなパターンがあります。
日が沈むと発電しない!夜間に電気を使うなら蓄電池は必須
太陽光を使って電気を作るシステムですから、日が沈んでしまえば当然発電しません。
それこそ地震で停電したけど夜も電気を使いたいと思うのなら、A様宅のように蓄電池を備えておく必要があります。
蓄電池は、普段通りに電気が通った家で暮らしている間も充電されています。
なので急に停電が起きても、1日から1日半くらいはもつ蓄電池が多いようです。
これも使える場所は限られていて、家中どこでもというわけにはいきません。
仮にそういう蓄電池があったとしても、一般の家庭に置くにはものすごく大きなサイズになると思います。
蓄電池自体はボイラー器具のような鉄のボックスですが、非常用コンセントと考えてもらえると使い方をイメージしやすいでしょう。
太陽光発電や蓄電器の初期投資はどのくらい?
屋根の広さや勾配によって設置できるソーラーパネルの枚数も変わってくるので、人それぞれといったところ。
商品そのものの価格もピンキリなので一概には言えませんが、僕のお客様ではソーラーパネルや蓄電池など一式200万円くらいで設備をそろえたという方がいます。
停電時以外はどう?太陽光発電のデメリットは?
太陽光発電は自然の力を利用したシステムだけあって、天候に左右されやすいのがデメリット。
僕の実家でも太陽光発電を取り入れていましたが、今、何ワットの電力が作られているかがモニター機能で常に見えるようになっています。
設備が古かったせいもあるかもしれませんが、曇りの日の電力量は晴れの日の半分以下。
時には発電するより使う量の方が多いという日もありました。
また、日当たりが悪いとか、周辺に木などの影になるものがあるとかいう環境では期待するほどの電力が得られないこともあります。
札幌の場合、冬は雪が積もるのでほとんど発電しないというのが実際のところ。
雪が降るたび屋根へ上がって除雪するわけにもいきませんし、パネルに傷をつけないように慎重に作業する必要もあります。
太陽光発電があるからといって暖房周りで使えるように集中させても、暖かく過ごしたい時期に発電ゼロでは意味がありません。
ただ、停電時の話とはちょっと違いますが、夏に発電している期間は売電料で電気代がすごく安くなるので、年間を通じてみるとお得になる可能性もあります。
地震や災害での停電時、太陽光発電&蓄電池で備えよう!
A様宅のお話を思い返してみると、先日の停電時には太陽光発電+蓄電池が大活躍。
停電が何日か続いたとしても昼間は電気が使えて、携帯を充電できる、テレビで情報を得られると考えると安心です。
さらに蓄電池も備えれば、夜も明かりが使えて便利だし心強くもあります。
冬場に同じことが起こると太陽光発電では対応できないのがデメリットですが、夏場の売電料を電気代に充てることで、年間で計算するとちょっとお得になるかもというメリットもあります。
冬の停電への備えが知りたい人は、ガス発電にも目を向けてみてください。
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