工務店とハウスメーカーの違いをわかりやすく解説!選ぶポイントは?
こんにちは。COZYの松田です。
自分のお家を建てる場合、工務店とハウスメーカーではどちらに依頼するのがいいか、考えたことがありますか?
人によって評価するポイントが違うので「こちらがいい」と明確な答えは出せませんが、工務店とハウスメーカーの違いについて解説しますので、ぜひ参考になさってください。
工務店とハウスメーカーの違いは?基本からチェック
工務店とハウスメーカーの違い、一番大きなところは「規模」だと思います。
(※今は工務店もハウスメーカーもいろいろな業態の会社があるので境界があいまいな部分もありますが、一般的な話としてご理解いただければ幸いです。)
工務店の場合は従業員数が少なく、支店がないもしくは営業所が1つか2つあるくらいで、施工エリアが近郊に限られていることも。
ハウスメーカーの場合は従業員数が多く、支店や系列会社があり、施工エリアも広いところが特徴となります。
これだけ見ると選ぶ時のポイントになるかどうかピンと来ないかもしれませんが、規模の大きさはコストに反映されがちです。
次の項目でもう少し詳しく解説しますね。
工務店とハウスメーカーの違いを、さらにわかりやすく比較!
工務店とハウスメーカーの違いを、項目ごとに比較してみましょう。
コスト:工務店のほうが安く仕上がる可能性が高い
会社にもよりますが、同じ間取り・仕様・設備でお家を建てるのなら工務店のほうが安く仕上がる可能性が高いです。
なぜかというと、先にご説明したように「規模の違い」が関係していて、ハウスメーカーのように従業員数が多ければ多いほど人件費がかかるからです。
従業員数が少ない工務店であれば1組のお客様に対して1人(もしくは少人数)のスタッフが営業も設計も担当するといった、何でも対応する体制が一般的。
ですが、ハウスメーカーの場合は分業制となっているため、営業部、設計部などそれぞれの部門で対応しています。
また、ハウスメーカーはモデルハウスを用意したり、見学会を開催したりするなど広告・宣伝費を大きくかけていることもあり、これらがお家の価格に反映されてくるのです。
ただ、COZYのように規格住宅を扱うハウスメーカーなどは、建材・設備の大量仕入れやプレカット(工場で建材をあらかじめ決められたサイズに切っておくこと)などによりコストを抑える工夫をしていることも。
ハウスメーカーでもローコスト住宅に力を入れているところもありますし、工務店、ハウスメーカーにかかわらず会社ごとに見積もりを取って具体的な数字で比較するのが確実です。
ですが、お家づくりは金額だけで考えられるものではないので、さまざまな角度からの検討が必要です。
見学:ハウスメーカーは実際の家を見学できる
自分たちのお家を建てる前には、モデルハウスやオープンハウスを見学したいという方がほとんどだと思います。
工務店ではあまり例を聞きませんが、ハウスメーカーは広告費をかけてでもモデルハウスやオープンハウスの見学会を開催し、実際のお家を見ていただく機会を設けています。
自分たちの要望が叶うかどうか知ることに加え、「こんなこともできるんだ!」という新しい発見もあるので、実物を体感できるかどうかはけっこう大きいポイントだと思います。
COZYでも、北海道マイホームセンターにあるモデルハウスのほか、COZY最新デザインのお家を見学できるオープンハウスも随時開催しています。
※Instagram(@cozy_sapporo)でもお家の中をご案内していますよ!
工期:ハウスメーカーのほうが短い…かも?
プレカットを採用しているハウスメーカーと比べると、工務店の場合は現場で建材を加工していくので「ハウスメーカーのほうが工期は短い」とよく言われます。
では、「実際に、それぞれどれくらいの期間がかかるか」と聞かれると…難しいですね。
工期の長さは会社それぞれの進め方だけでなく、世の中の動きにも左右されますので、工務店なら◯カ月、ハウスメーカーなら◯カ月と具体的にはお伝えができません。
例えば、大規模災害の復興期やオリンピックなどの大きなイベントの準備期間などは大工さんが足りなくなることもありますし、コロナ禍ではウッドショックや外国で製造している設備の入荷遅れで工期が延びがちになっているんです。
新築住宅自体の需要が高まっている時代背景もあり、工期についてはケースバイケースです。
同じタイミングでの依頼であればハウスメーカーのほうが短いかも、といったところですね。
技術力:ハウスメーカーの方が高いことが多い
現場で働く個々の大工さんの技量については大工さん次第と言えますが、企業として「ハウスメーカー」と「工務店」どちらが高い技術力を持つかと言えば、ハウスメーカーかなと思います。
ハウスメーカーにもよりますが、ハウスメーカーは自社で建材を開発したりするなど、技術面での研究・開発に力を入れているところも多いです。
もちろん工務店にもそのようなところはあるので一概には言えませんが、一般的にはハウスメーカーの方が企業規模が大きく、研究や開発に人員を割きやすいというのが理由です。
アフターメンテナンス:ハウスメーカーのほうがやや安心かも
アフターメンテナンスについては、保証や窓口の有無などいろいろな観点がありますが、保証という点では「会社の規模が大きく、倒産リスクが低いハウスメーカーのほうが安心かな?」と考える方が多いでしょう。
ブランドイメージや知名度の高さもそういった安心感につながると思います。
また、ハウスメーカーでは第三者機関や設備メーカーの保証だけでなく、自社独自の保証制度を設けている場合もあります。
お引渡し後のメンテナンスや、何かあった時の対応窓口の充実ぶりを売りとしているハウスメーカーも増えています。
工務店は地域に密着して営業しているので、同じ担当者がその後も「ご近所さん」として長く気にかけてくれそうという期待感はありますね…。
担当者次第ですが、ちょっとしたことでも世間話がてら気軽に頼める関係になれるかもしれません。
新築住宅の保証については、下記のコラムでもお話しておりますので、参考にしてみてくださいね。
工務店orハウスメーカー?自分に向いているのはどっち?
さて、工務店かハウスメーカーか…初めにご説明したとおり「こちらがいい」という答えはありません。
皆さんそれぞれにとってメリットの大きいほうを選んでいただければ、それがベストです。
価格を重視する方は工務店のほうがいいのかもしれないし、「見学したお家が気に入ったから同じような家を建てたい!」という方はハウスメーカーという選び方でもいいでしょう。
ただ、どんなにリーズナブルで工期が短く、技術面でもアフターメンテナンスでも申し分ない会社があったとしても、感覚的に「あれっ?」と思うようなことがあったら一度立ち止まって考えたほうがいいです。
契約まで少なくとも2~3回打ち合わせするものですが、連絡一つ、会話一つを大切にしてくれる会社かどうかというのは担当者の態度にも表れます。
契約までは営業担当者も頑張るでしょうけれど、その後も親身になってくれるかどうか、営業担当者を通じて会社の姿勢を見極めましょう。
私たちCOZYスタッフは「お家を引き渡したら終わり」ではなく、お客様が住んでからの暮らしが幸せなものとなるよう、その後の対応も大切にしたいと考えています。
ですから、どんな暮らしがしたいかじっくりと聞き、それを叶えるためにはどんなお家がいいか、どんなお手伝いが必要かと、建てた後の暮らしを見据えたご提案を心がけています。
工務店かハウスメーカーの違いより、要望を聞いてくれる会社を選ぼう
工務店とハウスメーカー、一番の違いは「規模」。
規模の違いが建築コストに関わってきます。
建築コストにおいては、人件費、広告・宣伝費に大きく予算を割くハウスメーカーより工務店のほうが安くお家を建てられる可能性が高いです。
ただ、大量仕入れやプレカットで予算を抑えたり、ローコストに力を入れているハウスメーカーもあるため、各社から見積もりを取って比較検討するのが確実です。
工期は、世の中の状況やそれぞれの会社の進め方によっても異なるので一概には言えませんが、現場で建材を加工する工務店より、プレカットを採用しているようなハウスメーカーのほうが短いと考えるのが一般的です。
また、「事前に実物を見学できる」「アフターメンテナンスが充実」という点においては、ハウスメーカーの方が安心感は大きいかもしれませんね。
技術力で比較すると、企業規模が大きく研究や開発に人員を割きやすいハウスメーカーの方が高いことが多いと言えますが、現場で働く個々の大工さんの技量については大工さん次第です。
結局、自分たちにとってメリットが大きいほうを選ぶのがベストです。
工務店かハウスメーカーの違いより「きちんと要望を聞いてくれるか」「実現できる・できないに関わらず、納得がいく対応をしてくれるか」が一番。
営業担当者を通じて会社の姿勢を見極め、どうか後悔のない家づくりを実現してくださいね!