新築にペットスペースを造るなら?間取りや工夫、安全対策をご紹介!
こんにちは。COZYの松田です。
うちには犬が3匹いますが、ペットのいる暮らしって良いですよね。
コロナ禍以降、ペット需要が高まったこともあり、新築を建てるにあたってペットのことも考えてお家づくりをされるお客様が増えているように思います。
「うちのワンコが今までより快適に暮らせるようにしてやりたい」「賃貸で禁止されていたけどようやく猫を飼える」という風に考える方も多いのではないでしょうか。
ご家族一人ひとりにお部屋を設けるようにペットにも居場所を作ってあげると、お互いにより幸せな暮らしができるかもしれません。
今回は、新築でペットスペースを造るときの間取りやできる工夫、安全対策などについてお話していきます。
新築にペットスペースは必要?間取りの注意点
お家の中でペットを飼うなら、まずトイレとエサを置く場所としてのペットスペースは必要です。
そのほかに、買い置きのエサを保管する場所、ペット用おもちゃや犬の洋服などペットグッズをしまっておく場所として収納も考えておきましょう。
対して、普段の居場所という意味でのペットスペースについては、ペットの種類や体格、性格、オーナー様との関係性などによって快適な過ごし方が違うので、一概にはいえないのが正直なところ。
絶対に必要というわけではないと思います。
新築を建てる前から犬や猫を飼っている方だと「こういうペットスペースを造りたい」と、はっきりしたご要望のある方が多いようですね。
その場合は建てる前からスペースを設ける場所を考えて家づくりを進めています。
これから飼いたいという漠然とした希望があるお客様には、これもやっぱりどんな犬や猫(あるいはほかの生き物)であるかによって違います。
ですから、のちのちペットスペースを設けると仮定するなら「こんなことができますよ」と提案するのも私たちの仕事です。
例えば、1階にフリールームのある間取りを選べばお子さんの遊び場にもなるし、ペットを迎えたらそこに居場所を作れますよ、とか。
私のお客様で小型犬を飼っている方の例だと、1階のフリースペースをペットスペースに、2階にバルコニーを作って犬の遊び場にという使い方をされています。
一番大事なのは、ペットがどんなふうに過ごしたら快適か、様子を見ながら環境を整えてあげるということ。
そのために間取りも余裕を持って考えておくことがポイントだと思います。
新築にペットスペースを造るときの間取りのポイント
ではペットスペースはどこに造ればよいのでしょうか?
犬と猫の場合をそれぞれ考えてみましょう。
犬のための間取りと工夫
犬にペットスペースを造ってあげる場所としては、一つの提案として、居間からも見える階段下が挙げられます。
COZYのお家は階段下が必ず収納になっていますが、段の低い方はちょっぴり使いにくいもの。
そこで、段の高い方はそのまま買い置きのエサやグッズの収納として使い、低い方は中にペットシーツを敷いてトイレとし、エサ場を一緒に作ってあげると空間をムダなく活用できます。
とはいえ、これも犬種などによって事情が変わってきます。
ゆっくり休ませる、一時的に入っていてもらうケージ代わりにする、おもちゃで遊ばせる…とシチュエーション別に考えていくと、階段下の空間では手狭かもしれません。
先ほど例として挙げたように、1階にフリールームがあるプランのほうが暮らしやすいワンちゃんもいるでしょう。
小さなお子さんを持つご家庭でも、そこでお子さんが遊ぶ時間とペットが自由に過ごす時間とを分けてあげることでうまく共存できますよ。
このほか、散歩から帰ってきたときに足を洗うための洗い場も考えておきたいものです。
COZYのお家は外に散水栓が付いているのでそれを利用するオーナー様が多いですが、そういった設備がない場合は散水栓や玄関先のシンクをオプションで付けることはできると思います。
ただ、水回りを増やせば増やすほどお掃除が大変になります。
それなら玄関の近くに洗面所がある間取りを選んで、帰ってきたらそのまま洗面台やお風呂で洗えるようにしたほうがいいかもしれません。
猫のための間取りと工夫
猫の場合、ペットスペースを作ったからといって、おとなしくそこに収まってくれるような性質ではないことも多いもの。
日当たりのいいところにクッションなどを置いてあげるとお気に入りの場所になると思います。
ほかにもキャットタワーやキャットウォークを設置する余裕がある間取りや、吹き抜けがある間取りもいいですね。
キャットウォークはメーカー各社からいろいろな商品が出ています。
強力なマグネットで自由にレイアウトできる足場のようなものもあるし、壁に下地だけ入れておいて、あとからDIYで棚を設置するということもできます。
もちろん設計段階でオーダーすることも可能なので、猫が遊べるような仕掛けをあれこれ考えておくと新築ならではという感じがして、オーナー様も楽しめるでしょう。
猫は窓台に乗ってひなたぼっこしたり、外を眺めたりするのも大好きですから、窓台を広めにしておくとゆっくりくつろげそうですね。
高齢になると窓台に上がれなくなるので、低いところに小窓を付けておくとそこからも外を眺めることができます。
猫の場合、トイレやエサのスペースは狭くて小さい方が落ち着くようです。
爪とぎ対策もポイント。
市販の爪とぎボードを複数の場所に設置しておくほか、ツルツルした素材のパネルをあらかじめ爪とぎしそうなところに張っておくことで壁がボロボロにならずに済んだという事例も聞きます。
COZYオーナー様の事例を知りたい方は、猫と暮らすT様ご夫妻の事例も参考にしてみてください。
ペットの種類に関わらずできる間取りと工夫
将来を考えて3LDK、4LDKのお家に子ども部屋を1つか2つ造った場合、お子さんがまだ小さくてご両親と添い寝しているうちは、そのお部屋をペットスペースにしてもいいと思います。
COZYでは1階にフリールームが付いたプランも人気ですが、犬のところでご紹介したように、ここを活用することもできますね。
トリミングをある程度自分でできる方は、洗面所を広めに造ってそこに犬をのせる台を置くと使いやすく、シャンプーのあとドライヤーで乾かすときにも楽になります。
一般的に猫はお風呂嫌いだといいますが、犬ほど頻繁でなくてもシャンプーをする飼い主さんはいます。
また、おなかを下したときやいたずらして体を汚してしまったときなどは洗ってあげることも。
やはりちょっとした台があると、そういうときに便利だと思います。
新築にペットスペース、間取り以外で安全かつ快適に暮らすためのポイントや工夫は?
ペットと人とがお互いに安全かつ快適に暮らすためには、住んでからの暮らしをイメージして、思わぬ困り事への対策を事前にとっておくと安心です。
ケガを防ぐ
ペットのケガを防ぐには、床材や配線に気を配ることがポイントです。
滑りにくい床材にする
ペットがお家で安全に暮らすためにオーナー様が気を配るところというと、床材が多いように思います。
犬でも猫でも、床が滑ると大ケガにつながることがあります。
特に小型犬は股関節が外れるなど手術が必要になるケースも。
ペットにはより安全に暮らしてほしいと考えるお客様に対して、COZYでは「ワンラブフロア」という床材を提案しています。
犬や猫にとって歩きやすく、さらに傷や汚れにも強いというのが特徴。
おもらししたり吐いたりしたときにもお掃除がしやすいという人間側のメリットもあります。
オプションとして追加料金がかかるので、「1階だけ」とか「居間だけ」とか、ペットがよく通るところにだけこの床材を使うのがおすすめです。
おしゃれなスケルトン階段にあこがれる人も多いのですが、隙間から落下する危険性を考えるとペットのいるご家庭にはあまり向きません。
人もペットも快適に過ごせる床材の選び方については「新築でペットと暮らす最適な床は?快適なペットスペースづくり」で詳しくご紹介していますので、ぜひあわせてご覧ください。
コンセントの位置やコードの配線を確認する
あとはコンセントの位置や電気コードの配線もチェックしておきましょう。
コンセントを少し高めに造る、コードをかじったりしないように隠しておくといったことで感電を防ぐことができます。
脱走を防ぐ
うっかり脱走してしまって事故に遭ったりしないよう、柵やリードフックなどを取り付ける工夫がおすすめです。
柵を取り付ける
最近は犬や猫も室内飼いが主流ですから、うっかり外に出て交通事故に遭ったり迷子になったりしないよう、脱走防止の柵を付ける方が増えています。
突っ張り棒タイプの柵なら取り外しが効くので便利です。
新築時には「どこに付けるのが効果的かな」と考えてみましょう。
ドアがあるから大丈夫と思っていても、ドアレバーにぶら下がって器用に開けてしまう猫もいます。
レバーの代わりに回して開けるノブを選ぶのが一番簡単ですが、なかには上下逆向きに取り付けてレバーが下に下がらないようにしてしまう方もいらっしゃるようです。
リードフックを玄関に設置する
犬を散歩に連れていくときは玄関にリードフックがあると安心。
「ちょっと待っててね」と飼い主が部屋へ戻っている間に、家族が外からドアを開けたら犬が出ていってしまったということはよくあるようです。
玄関周りにリードや犬の洋服など散歩のときに使うものをしまえる収納があればスムーズに出かけられますし、何かを取りに戻ることも減るかもしれませんね。
また、玄関ドアをタッチキー式にすれば鍵をゴソゴソ探している間にうっかり走り出してしまうこともありません。
換気口を付けて臭いを防ぐ
ペットを飼う際にみなさんが気にするのが臭いの問題。
いつも清潔にしていればそこまで臭わないと思いますが、もし心配ならトイレスペースに換気口を付けるといった工夫もできます。
また、LIXILさんの「エコカラット」のように臭いを低減する壁材もありますので、ハウスメーカーの担当者に相談してみるといいでしょう。
新築でのペットの臭い対策については「新築でのペットの臭いの原因や対策!エコカラットを玄関などに使う効果は?」もぜひ参考にしてください。
新築にペットスペースを造る間取りは「人もペットも快適に」がポイント!
新築にペットスペースは必要です。
トイレやエサを置く場所、ペットグッズをしまう収納はどうしても必要になるので、間取り選びの際は余裕を持って考えましょう。
このほか居場所としてのペットスペースを事前に準備しておくのも良いですが、ペットの種類や体格、性格、オーナー様との関係を踏まえて、快適な暮らしのためにスペースが必要かどうか考えましょう。
ペットスペースや造り付けのキャットウォークなどは住み始めてからDIYで自作しても良いと思います。
階段下や1階のフリールームや、ゆとりのある洗面所などもペットとの暮らしに役立つでしょう。
ケガや脱走、臭いなどへの対策は、住んでからの暮らしをイメージして事前に練っておくとペットも人も快適です。
営業担当や設計コーディネーターのなかにもペットと暮らしているスタッフがいますので、実体験に基づいて親身になってご希望を伺います!
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