戸建ての維持費の目安は?年間の相場や内訳、節約のコツをチェック

こんにちは。COZYの羽田です。
多くの人にとってお家は一生に一度の大きな買い物ですから、資金計画はとっても大事。
住宅ローンを組む場合は毎月無理なく返済できる額を設定しますが、そのほかにもお家のために毎月毎年、あるいは何年かごとにかかる費用を考慮し、準備しておくことが必要です。
お客様の中には、賃貸に住むのと比べて戸建てでは光熱費がどう変わるか、などといったことを気にされる方もいらっしゃいます。
光熱費を含め、戸建ての維持費としてはどんなものにどれくらいかかるのか、目安を知って今後の参考にしてください。
戸建ての維持費はどのくらいかかる?年間の額の目安は?
戸建ての維持費について、お客様には「年間いくら」とひとくくりにして説明することはあまりないのですが、以前のコラムでは約60万円とご紹介しています。
リンク先のコラムではマンションを購入したケースとの比較をしていますので、よかったらご一読ください!
約60万円の内訳は下記の通り。
- 固定資産税 約15万円
- 火災保険料 約30万円(10年間)÷10=3万円/年分
- メンテナンス費用(外壁) 約100万円(10年ごと)÷10=10万円/年分
- 光熱費(ガス・電気併用) 約31万円
以上を足して59万円≒約60万円というわけです。
ただし、上記はあくまで最低限のざっくりとした内訳です。
以前のコラムではお話できなかったところも含め、次の項目では、もうちょっと内訳を詳しく見ていきましょう。
戸建ての維持費をもっと詳しく!内訳はどうなっている?
戸建ての維持費は年間約60万と、かなりざっくり出してみましたが、やはりお家やご家庭のライフスタイルによっても差があります。
年間約60万円をベースとしつつ、お家ごとの差が出る部分も含めて、内訳をご紹介します。
戸建ての維持費① 税金(固定資産税・都市計画税)
家や土地にかかる税金としては、固定資産税のほかに都市計画税もあります。
ざっくり「固定資産税 15万円」とご紹介しましたが、これには都市計画税も含みます。
固定資産税の額は、地価や建物の資産価値に基づいた「固定資産評価額」の1.4%、都市計画税は固定資産評価額の0.3%が徴収されます。
都市計画税がかかるのは、都市計画法で定められた「市街化区域内」の土地や建物が対象です。
札幌の場合ほとんどの地域が市街化区域内ですから、市内に家を建てる人はたいてい都市計画税を支払うことになりますね。
固定資産評価額は土地の利便性やお家の状態・築年数によってまちまちなので一概には言えません。
ですが、新築戸建ての場合、最初の3年間は固定資産税額が1/2に減額されるという措置が適用されています。
建物の資産価値は年々下がっていくので、減額措置がなくなった4年目の固定資産税額が一番高く、以降だんだん安くなります。
また、一般住宅用地は特例が適用され、固定資産税は評価額の1/3、都市計画税は評価額の2/3で計算されます。
COZYのお家の場合、最初の3年間は1年あたり8万円~10万円、4年目が11万円~13万円くらいの固定資産税がかかることが多いですよとお話ししています。
これに都市計画税を足すと、やっぱり多くて15万円くらいかなというところですね。
戸建ての維持費② 火災保険料・地震保険料
特約をどれくらいつけるかでも変わってきますが、北海道の新築木造住宅の火災保険料は10年間で約30万円、1年あたり3万円くらいが妥当なところかと思います。
ですが、火災保険では地震による住宅の損害は補償されないため、地震保険に加入する人も増えているんです。
地震保険を付帯する場合、北海道の新築木造住宅で保険金額1,000万円あたり年間1万円前後が相場です。
最近は自然災害が増えてきたため、2022年から保険料を値上げする損害保険会社も出てくる見通しです。
災害の多い地域かどうかによって都道府県別ごとに金額が設定されています。
他の都府県と比べて北海道は火災保険料が安い半面、地震保険料は高めに設定されている傾向があります。
気になる人は、常に最新の動向をチェックしておきましょう。
戸建ての維持費③ メンテナンス費用
メンテナンス費用でもっとも大きな額を占めるのが外壁補修です。
一般的には10~15年ごとのメンテンナンスを推奨し、塗り替え以外に足場代やコーキング補修等も含めて毎回数10万円~100万円程度かかるとされています。
ですから10年ごとに補修するとして、1年間で10万円を将来のメンテナンス費用として貯めておくと安心です。
外壁以外にメンテナンス費用として大きいのは、15~25年ごとの屋根の塗り替え。
40~60万円が相場と言われていますから、年間3~4万程度を用意しておけばまかなえます。
あとは家の周囲にまく除草剤、防虫剤、壁紙の張り替えなどもメンテナンスと言っていいと思いますが、費用の面では細かくなりすぎるので割愛します。
戸建ての維持費④ 水道・光熱費
維持費の中では非常に大きな部分を占める水道・光熱費ですが、これは一概にいくらとは言えません。
家族構成や暮らし方、建物の性能に設備や動力源、細かいことを言えば使う器具の省エネ性能によっても異なってくるからです。
電気代は自由化で会社ごとに違うし、水道代も市町村ごとに使用料の差があります。
だからすごく幅があって難しいですが、どうしても年間いくらで言うとすると、過去のコラムでご紹介したように、電気とガスの併用で約31万円からということになるでしょうか。
札幌の一般的なケースとしてはだいたい以下のような感じだと思います。
- 水道代 2ヶ月4,000~5,000円→24,000円~30,000円/年
- ガス代 冬季11~3月は平均2万5,000円~3万円/月、4~10月は平均6,000円~1万円/月
→年間16万7,000円~22万円 - 電気代 1万円~1万5,000円/月→12万円~18万円/年
以上を足すと31万1,000円~43万円。
やっぱりかなりの幅がありますが、COZYのお客様にはそれぞれのご家族の暮らしぶりをお伺いするなどして、実際の金額に近い数字をお伝えできるようにしています。
暖房・給湯の動力源をガスではなく灯油とする場合もありますが、灯油の価格は非常に流動的。
短期間で変動することがあるので、ここでは触れないでおきますね。
維持費としてはこのほか、お家に駐車スペースがなく近隣に借りる場合の駐車代、町内会費や町内会で業者を手配する際の除雪費など年間数千円~数万円かかるケースもあります。
事前に試算するには、新しいお家での暮らし方をしっかりイメージしておくこともポイントです。
戸建ての維持費を抑える方法はある?
維持費って意外とかかるものだな、と思った人も多いかもしれません。
税金は節約ができない部分ですが、ほかの費目ならちょっとした意識の切り替えや細かい気配りの積み重ねが、出費を抑えることに繋がります。
それぞれの節約のポイントをご紹介します。
火災保険料・地震保険料
最近はこれまでの想定を超える自然災害が起こりがちですから、必要だと思うところには保険料をしっかりかけて備えるに越したことはありません。
だから「節約」という考え方はおすすめしませんが、保険料を下げる方法はいくつかあります。
COZYのように不燃材を効果的に使った「省令準耐火構造」の家は、一般的な木造住宅より保険料が安くなります。
家そのものの価格は省令準耐火構造の家のほうが高いです。
しかし、将来使うかどうかわからない保険よりも、火災が起きても燃え広がりにくい家に住む安心感を得られるという考え方もできます。
あとは家財保険の額をしっかりと考えること。
家財に被害が及んだ場合の補償金が500万円と1,000万円とでは、保険料が異なります。
補償金は実際の損害以上にはもらえないので、現在の家財の価値を上回る補償金額を設定している場合はその分の保険料がもったいないですよ。
メンテナンス費用
メンテナンス費用を抑えるため、フロアのオイルメンテや壁紙の補修など自分でできるところはDIYに挑戦してもいいでしょう。
COZYのオーナー様には、実際に新居に使った壁紙やコーキングなど、補修に使える簡易セットをお渡ししています。
外壁や屋根の補修はさすがにプロの業者に任せるのが安心ですが、外壁に関しては、30年保証がついた外壁材も今は出てきています。
長持ちする素材を選べば、例え初期費用がかかったとしても長い目で見るとお得になることもあリマスので、検討してみてはいかがでしょうか?
会社によってはオプションで選べるところもありますが、COZYでは標準仕様として採用。
メンテナンスが10年ごとから30年後に延びたことにより、約185万円節約できると考えています。
ハウスメーカーの担当者とよくご相談して決めてみてください。
光熱費
暖房や照明を使う必要がある用事はなるべく短時間で済ませ、使わないときは切るといった使い方は基本。
最近の新築であれば各設備が節水・省エネ設計になっているので、水道やガスはそれほど変わらないと聞きますが、電気はこまめに消すことでけっこう節約できるようです。
ただし、COZYのようなセントラルヒーティングのお家は節約のコツがあり、できれば本格的に寒くなる前、9月頃から最小レベルでスイッチを入れておくと効率がいいですよ。
寒くなってからスイッチを入れると、ボイラーが家中を暖めようとフルパワーで動くため、一気に灯油やガスが消費されてしまいます。
ですが9月頃から動かしておくと、建物の躯体が暖まっているのでそれほど多くの灯油やガスを使わなくてもよくなります。
また、ボイラーにかかる負担も少なくて済み、設備自体が長持ちすることにも繋がります。
セントラルヒーティングの節約術は「セントラルヒーティングのオトクな使い方。家全体をふんわり節約保温」でもっとご紹介しているので、ぜひ合わせてご覧ください!
戸建ての維持費の目安を知って節約のポイントも押さえよう
戸建ての維持費は税金、保険料、メンテナンス費用、光熱費が主となり、年間の相場は約60万円。
税金は固定資産税+都市計画税で約15万円。
火災保険料が10年分で約30万円なので1年あたり3万円程度ですが、地震保険に加入する場合はその分保険料がプラスになります
メンテナンス費用は外壁補修が大きな額となり、1年あたり10万円程度、光熱費は約31万円からが目安です。
維持費を少しでも抑えたいなら、保険内容の見直しや、長持ちする建材や設備を選ぶこと、可能な範囲でDIYを楽しむこと、節電意識を高めることなどの方法があります。
ただ、今回のコラムで挙げた数字はほんの一例に過ぎず、実際の戸建ての維持費はそれぞれのご家族で大きく異なります。
「うちだったらどうなるだろう」と知りたくなった方は、ぜひ一度ご相談にお越しくださいね。
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